日曜日朝の善福寺公園は曇り。秋の風吹く。そりゃそうだ、きょうから10月。
サルスベリの葉っぱに毛虫がいた。
緑色で、青い帯があり、全身に細かなトゲが生えた突起が並んでいる。
前方にはオレンジ色のトゲが生えた突起が一対。
ヒロヘリアオイラガの幼虫のようだ。
トゲは毒で、毒針毛も備えていて、触れると電気が走ったような強い痛みを覚えるので別名「電気虫」と呼ばれるそうだ。
頭にある黒い点は目かと思ったら模様。
ホントの目はその下にある。
そばにはアミガサハゴロモ。
こうしてみると編笠そっくりで、名前の由来がよく分かる。
上池を半周して下池へ。
池をめぐっていると、トンボが飛んできてとまった。
アカトンボとか思ったがそれほど赤くない。
アキアカネのメスのようだ。
アカトンボの多くは初夏のころから出現してよく見るが、真夏になるとパタッと姿を見なくなる。実はアカトンボは暑さに弱く、気温が30℃を超えると生きていけなくなるらしい。このため、夏になると日中の気温が20~25℃ぐらいの高い山や高原地帯へと移動していき、7~8月の盛夏をすごす。
平地が涼しくなる10月ごろになって高地から平地へと移動し、水辺で産卵し、11月から12月上旬ごろまでにその一生を終えるという。
ということはこれからアキアカネが飛び交い、交尾シーンも見られるだろうか。
池のほとりのジョロウグモの巣にいるメスに、オスがソロリと接近してきた。しかもオスは2匹いる。
1匹は離れたところでスキをねらっているようだった。
いつもは水辺でエサをねらっているアオサギが枝にとまっていた。
葉っぱに隠れて休憩中なのかな?
下池を1周して再び上池へ。
フヨウの花の下にカマキリ、上にはホシホウジャク。
カマキリは花の近くでジッと動かずに獲物がやってくるのを待ち受けていて、ホシホウジャクは花の蜜を吸っている。
ホシホウジャクはスズメガの仲間で、漢字で書くと星蜂雀。
名前の由来は、腹部に白い星みたいなのがあり、ハチに擬態したスズメガというので名がついたようだ。
細長い口吻を伸ばして、ストローみたいにして蜜を吸っているホシホウジャク。
花にとまることなく、ホバリングして蜜を吸う。
翅の動きがあまりにも早いものだから、写真で撮ると翅は映ってなくて、まるで体が浮いているようだ。
そばではミスジチョウが翅を休めている。
きのうに引き続き、カタリガネソウにもホシホウジャクがやってきていた。
離れたところから口吻を伸ばしているのがわかる。
ハチドリのようにホバリングしながら上手に蜜を吸う。
口吻を丸めて、花に近づこうとしているところ。
花に近づくとスルスルッと口吻を伸ばすのだろう。
ブラシのようなシッポが特徴的だ。
おやおや? こちらではジョロウグモのメスを、3匹のオスが取り囲んでいる。
体の大きいのがメスで、小さいのがオス。
そろそろ繁殖期を迎え、交接(クモは交尾とはいわず交接という)のチャンスをねらっているようだ。