火曜日朝の善福寺公園は快晴。きのうの雨とは一転、夏の日差し。
公園のクリの木から長いヒモ状の花芽が伸びている。
開花が間近なのだろうか。
クリは雌雄同株で、枝から尾状の花序をやや上向きに出す。
花序につく花はほとんどが雄花で、基部に雌花がつくという。
マンガ・アニメの「鬼滅の刃」に栗花落カナヲ(つゆりカナヲ)というキャラクターが登場するが、クリの花は梅雨(つゆ)の始めごろに咲くことから「栗花」で「つゆいり」と読み、梅雨の最中に花が落ちるので「栗花落」になったという。
「梅雨」という言葉は江戸時代に中国から「梅雨(ばいう)」として伝わり、「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになったというが、それ以前は「栗花落」と書いて「つゆいり」と読み、やがて「つゆり」とか「つゆ」と変化していったらしい。
江戸時代に「梅雨」が伝わり、「つゆ」の読みだけが残ったのだろうか。
神戸市北区には梅雨の時期だけ水が湧きだす井戸があり、「栗花落の井」と呼ばれていて、何と1200年前から伝わる伝説の井戸といわれているんだとか。
ツマグロヒョウモンのオスが翅を休めていた。
メスは名前の通り前翅の端が黒いのが特徴。メスと比べて地味?なのがオスだ。
ササグモらしいのとテントウムシのツーショット。
下池をめぐっていると、ヤエチャンらしいメスのカワセミが飛んできてとまった。
エサをねらってるかと思ったら、羽繕いしたりして休んでいる様子。
早朝から観察しているカワセミウオッチャーによると、ヤエちゃんはエサを給餌くわえして巣があるらしい方向に飛んでいったというから、子育ての最中か。
しかし、オスのマルちゃんの姿が見えないから、メスだけのワンオペだろうか?
マルちゃんは上池によく姿をあらわしていて、上池にはこのところ、よそから来た2羽のカワセミの闖入者がいるらしいから、その闖入者を警戒してマルちゃんは上池に出張っているのかしら?
カメが水面から頭だけ出して泳いでる。
首に黄色のラインがあるから、外来種のカメだろうか。
下池を1周して上池に向かうと、大きめのヤゴの脱け殻。
池のほとりの擬木から小さな枝が伸びている。
擬木に枝なんか伸びるはずないんだがと近づくと、枝に擬態したガの仲間、エダシャクの幼虫だった。
本人にとっては上手に枝になってると信じ込んでるんだろう。つっつくと多少くねったりするものの、枝になりきっている。だが、擬木ではねー。
近づいてお顔をとくと拝見。
2本のツノを出して、けっこうかわいい顔している、と思いませんか?
対岸ではダイサギが飛んできて高い木の枝にとまった。
高いところからのながめが好きなのかなー?
気持ちはわからないでもない。
それとも虫を探している?