火曜日朝の善福寺公園は快晴。風はないが空気が冷たい。
上池の木陰にいたのはホシハジロのメスのようだ。
近くにいるのもメス。オスはどこ?
池をめぐっていると、マガモのオスとメスがご対面中。
互いに向き合うと、オスがしきりに首を上下させるポンピングを始めた。
これは交尾を誘うときのしぐさ。
これに対してメスも同じようにポンピングを始めた。
カモの場合、2羽のポンピングのタイミングが合うと、交尾OKのサインなのだとか。
首の上下がシンクロすると、おもむろにオスがメスの後ろにまわる。
メスも体を水中に沈めて受け入れる姿勢になる。
やがてオスはメスの上に乗り、安定させるためかメスの頭をクチバシの先で抑えつけて交尾を始めた。
その間わずか数秒ぐらいで、オスはメスから離れて遠ざかると、メスは羽をはばたかせて「あー清々した」とでもいってるみたい。
カモの繁殖期は春なので、交尾して子づくりをするには早すぎる。それでもこんなことをするのは、疑似交尾といって、今から交尾の練習をしているようだ。
春の本番を前に交尾のまねごとをして、気の合うお相手を見つけてつがいを成立させたり、互いの絆を強めているのではないかといわれている。
下池にまわる。
オスのカワセミらしいのが枝にとまっていた。
小四郎か六兵衛か。
そっと近づいたら、遠くに逃げて行っちゃった。
ジッと水面をみつめてエサをねらっている。
どうやらメスのようだが、いつも見ていたサクラよりは若そうな感じ。
世代交代が進んで、若いメスがサクラに取って代わったのだろうか。
近くにいつも善福寺池のカワセミの写真を撮っているカメラマンさんがいて、小四郎らしいのが川からエサを運んでくるのを待っているのではないか、という。
この人は数日前、小四郎が獲った魚の頭にしてクチバシにくわえている写真に撮っていた。
その写真をみせてもらったが、明らかに求愛給餌のポーズだった。
しかし、カワセミの繁殖期も春だから、時期としてはあまりにも早すぎる。
これもやはり、早く相手を見つけてつがいになろうとする“プロポーズ大作戦”なのだろうか。
カモもカワセミも、オスは春に向けて今から忙しいみたいだ。
ソロリと歩いているアオサギ。
小さな徘徊型のクモを発見。
寒くなって虫はみんないなくなっちゃったかと思ったら、久しぶりに出会えると、何だかうれしい気分になる。
上池に戻ると、オスのカワセミ。
三郎かな?
けさもカルガモが岡に上がって、遊歩道の真ん中でエサをついばんでいた。
落ちてるタネでも探しているのだろうか。