月曜日朝の善福寺公園は快晴。風はそれほどではないが、空気が冷たい。やがて日差しがあたためてくれるだろう。
上池を半周して下池へ。
カワセミが目の前を飛んでいって、池を1周している。
池をめぐっていくと、2羽のカワセミが並んでとまっていた。
写真の右がメスで、左がオスのようだ。
ひょっとしてカップル成立?
善福寺池のカワセミ・ウオッチャーによると、オスは三郎で、メスは善福寺川からやってきた若いカワセミではないかという。
三郎は今年3歳で、現在善福寺池にいるカワセミの中では一番の年長者。
冬の間は上池の半分をテリトリーにしていたが、上池の反対側をテリトリーにしていた若いオスの文二がメスのサクラとつがいになったのを見て、失意のまま?メスを求めて下池にやってきたらしい。
下池には小四郎というオスがいるのだが、その小四郎との縄張り争いに勝って、ここを新たな自分のテリトリーにしたのだろうか。
しばらく2羽で並んでとまっていたが、やがてオスのほうが飛び去っていった。
さらに池をめぐっていくと、木の高いところの枝に、先ほどの三郎だろうか、オスのカワセミがとまった。
あんな高いところからだと、エサをねらうのではなく、仲間を探しているのだろう。
探しているのはメスか、それとも競争相手の小四郎か?
再び上池へ。
枝の上の方から甲高い鳴き声がする。
見上げるとツグミが鳴いていた。
越冬のため日本にいるとき、さえずりをしないので口をつぐんでいる、というのでツグミと名がついたといわれるが、ときどき鳴くことはある。
しかし、けさ聞いたのはそれとは違う鳴き方だ。
冬が近くなって繁殖地のシベリアあたりからやってくるツグミは、日本海を飛び越えて多くは能登半島あたりまで集団でやってきて、そこから本州各地にばらけてとんでいくといわれるが、帰るときも三々五々集まりながら能登半島経由で大陸に飛んでいくのだろうか。
「そろそろ帰るころだよー」と仲間に呼びかけているみたいだった。
公園内の手すりにサクラの花びらが落ちていて、中には細い枝も落ちているが、これも枝かな?とつつくと動き出した。
枝になりきっていたエダシャクの幼虫だった。
風に吹かれてユラユラしている垂直の円い網の真ん中にいる小さなクモ。
ギンメッキゴミグモだった。
ふだんは巣の真ん中で頭を隠すように脚を折り畳んでじっとしているが、おなかのあたりの銀色がクッキリ。
まるで銀メッキしたかのように銀白色に輝いている。
こうなると芸術の域だ。
しかし、こんなかわいいクモだが、オスはメスとの交接(クモは交尾とはいわず交接という)のあと、子孫を残すのは自分のだけでほかのオスと交接しないようにするため、メスの生殖器を破壊するというワルイやつらしい。
しかもメスはそんなことをされたのを気づかずに、ほかのオスと交接しようとするのだそうだ。
ますますヒドイやつだ。