善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

触角がブラシみたいなユスリカ

日曜日朝の善福寺公園は快晴。きのうより少し寒い。だんだん日の出の時刻が遅くなり、地面があったまるのに時間がかかる。

 

上池を半周して下池へ。

池をめぐっていると、小四郎くんらしいオスのカワセミ

場所を変えながらエサをねらっている。

真剣な目つきしている。

小魚をゲットするもちっちゃかったのですぐに飲み込んだ。

また次の獲物を探していた。

 

こちらでもゴイサギがエサをねらっていた。

首をめいっぱい伸ばしている。

何かつかまえたか?と思ったら、水を飲んでいる。

水を飲むためだけにあんなに首を伸ばすはずはないから、エサのゲットに失敗して、悔し紛れに水を飲んだのか?

 

再び上池に戻ると、目の前を小さな数㎜ほどの虫が飛んでいて、葉っぱの裏に隠れた。

よく見るとユスリカのようだ。

少し離れたところにはオスとメスがいた。

触角がブラシのようになっているのがオスだ。

横枝が全方位に生えていてブラシみたいになっている。

なぜそんなになっているかといえば、少しでも早くメスを探すためだろう。

幼虫は水生で、池や川などに棲んでいるが、成虫になると寿命は長くても1日か数日。成虫になると口器もなく、消化器も退化しているので一切エサをとることができないという。

何をするかといえばいち早くメスと出会って交尾すること。それであんなブラシみたいな触角をしているのだろう。

たくさん集まって「蚊柱」をつくることでも知られるが、交尾のために集まるのだという。

なぜユスリカ(揺蚊)という名前かというと、幼虫が体を揺らすことに由来しているといわれるが、ホントか?

蚊と名がつくが蚊に見えるのでそう名がついただけで、蚊とは別種のユスリカ科。

 

こちらはメス。

スジみたいな模様があるからセスジユスリカか。

蛹から羽化直後の成虫は赤色をしているが、徐々に消えて灰緑色か灰褐色になる。

前に2本、長く突き出ているのは触角ではなく脚。

セスジユスリカの脚は細長く、特に前脚が極めて細長い。静止するときによく前脚を前に伸ばす習性があるという。

 

11月3日から始まる国際野外アート展「トロールの森2022」の前宣伝か、近くの区立桃井第4小学校の児童が絵を描いた「トロールボート」が池に浮かんでいた。