火曜日朝の善福寺公園は曇り。日差しは薄いが風がないのでさほど寒さは感じない。
上池では、何日かぶりかでヤエちゃんらしいメスのカワセミ。
繁殖期を迎えて、デートのお相手は近くにいない。今はエサ獲りに忙しいようだった。
カメムシが這い出してきた。
胸のトゲが鋭く、緑味を帯びた褐色をしていて、脚はかなり緑色。
きょう3月5日は二十四節気の「啓蟄」。冬ごもりをしていた虫たちが土の中から這い出してくるころ。暦の通りに出てきたのだろうか?
南方系のミナミトゲヘリカメムシのようだ。
触覚がとても長~い。
温暖化の影響によるものか、北上中のカメムシで、1973年から75年にかけて鹿児島でミカンの食害が問題となりにわかに注目されたそうだが、それからどんどん分布域を北に広げていって、東京でも見るようになった。
カメムシは不完全変態なのでさなぎの時代はなく、多くの種は成虫で越冬するが、このカメムシも成虫のまま冬を越したのだろう。
池のほとりでゴイサギの幼鳥、ホシゴイがエサを狙っていた。
サギの仲間だから、けっこう首がのびる。
木陰に隠れるようにしているのはオスのカワセミ。
マルちゃんだろうか?
ヤエちゃんとの“恋バナ”はどうなってるのか、色気より食い気でまずは腹ごしらえかな?
上池を半周して下池へ。
ボケの花が咲き出していた。
「惚け」ではなく「木瓜」。果実が瓜に似ていて、木になる瓜というので「木瓜(もけ)」と呼ばれていたのが転じて「ボケ」になった、あるいは「ぼっくわ(木瓜)」と呼ばれていたのか「ボケ」になったとか、語源は諸説あるらしい。
いずれにしろ、春を感じさせてくれる花。
下池をめぐっているとウグイスと遭遇。
下池を1周して再び上池に戻る途中にはジョウビタキのオス。
上池に戻ると、けさ最初に出会ったヤエちゃんらしいメスのカワセミが再び。
さきほどはエサとりに夢中だったが、今は盛んにピーピー鳴いている。
とすると、近くにオスがいるのかな?と探すと、離れたところにオスのカワセミがいた。
しかし、2羽は近づくことなく、オスは下池の方向に飛んでいった。
あるいはヤエちゃんは先回りしていて、そのあとを追っていったのか?
上池ではコブシの花が咲き始めた。
やっぱり春だ。
公園からの帰りを見送ってくれたのはハチジョウツグミ。
ジョウビタキのメスも一瞬、飛んでいたから、まだ北には帰っていないようだ。