日曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から猛暑。
きょうの東京都心の最低気温は5時27分に27・2℃。6時の段階では28℃ぐらいになっていた。
公園に着いて上池をめぐろうとしたら、目の前にカワセミ。
しかも捕らえた小魚を求愛給餌、つまりプレゼントポーズにしてくわえていて、きょろきょろしている。
オスのブンジ(B2)くんのようだから、メスにあげようと探しているのか、それとも、ひょっとしてヒナが生まれてあげようとしているのか?
やがて飛び去った。
早くもクリが実をつけていた。まだ小さいけど。
ゴイサギがエサ探し中か。
きのうウズグモの網がさくさんあったあたりでは、けさは13個の網を確認。
上池を半周して下池に向かう途中、スズメバチが頭をくっつけ合って樹液を吸っていた。
羽化を始めたばかりのニイニイゼミを発見。
ちょうど殻が割れて背中が出始めたところ。
5分ぐらいしたら頭が出てきて目もわかるようになってきた。
そばにいたのはキマダラカメムシ。
羽化して間もないミンミンゼミ。
緑色の模様が美しい。
その模様が、兜をかぶった武将みたいに見えるんだが。
下池のほとりでシオカラトンボが枝の先にとまっていた。
三木露風作詞、山田耕筰作曲の「赤とんぼ」でも、トンボがとまっていたのは竿の先だった。
トンボが枝の先に止まりたがるのは、自分の縄張りを見渡すためか、少しでもたくさん太陽の光を浴びたいためか。
トンボがとまっている近くでは葉っぱの裏にバッタの幼虫らしいのがいた。
葉っぱをひっくり返しても、まだ世の中の怖さを知らないのか、逃げるのではなく裏にまわろうとする。
おメメが愛らしい。
トノサマバッタの幼虫にも見えるが・・・。
けさも池の真ん中の遠くの方にチョウトンボが飛んでいたが、やがてこっちに向かって飛んできて、比較的近くにとまった。
こっちの水は甘いぞ、とつぶやいたのが聞こえたのか。
近くで見るチョウトンボ。
美しい黒藍色の翅を持ち、チョウのようにヒラヒラと舞うように飛ぶというので名がついた。
江戸時代のトンボ図鑑「蜻蛉譜」にすでにその名があるという。
後ろ翅のほうがかなり広いのも特徴のひとつだ。
オス・メスの違いもこの後ろ翅にあらわれていて、後ろ翅のふちに透明部分があるのがメス、ほとんどないのがオス。
けさ見た個体は、透明部分ちょっとしかない。オスだろうか。
カワセミの若造がエサをねらっていた。
さきほどのニイニイゼミが羽化を始めたところに戻ってみる。
あれから25分ぐらいたっていたが、ちょうど羽化を終えたばかりだった。
まだ翅は十分に広がってなくて、体全体が緑色っぽい。
やがて翅が立派になったら、飛び立っていくのだろう。
上池に戻ると、いつもは5、6月ごろに咲くツリガネソウが帆かけ船みたいな花を咲かせていた。
けさもウチワトンボが翅を休めていた。
やはり大型のトンボは、とまることなく飛び続けるコシアキトンボなどと違って、休む回数も多いようだ。