日曜日朝の善福寺公園は曇り。けさもきのうに引き続き気温が高い。
公園に着くと、高い木の上の方からキビタキの声が聞こえる。
例年、今ごろの季節になると公園にやってくる。
どこかにいるはずだが、遠いし、葉っぱに隠れていてわからない。
上池を半周して下池に向かっていると、小川(遅野井川)のほとりでキショウブが咲いていた。
初夏の雰囲気。
下池では、愛を育み中のオスの三郎くんらしいのがエサをゲットして、メスにプレゼントしようと求愛給餌のポーズでとまっていた。
メスにあげたいんだが当人が見つからないのか、同じポーズで別の場所へ。
池をめぐっていると、さっきの三郎くんらしいのがやっぱりプレゼントポーズで飛んできた。
自分では食べないで何としてもメスにあげたいのか、律儀なミツグくん。
ハクウンボクが鈴なりに花を咲かせていた。
やはり初夏に咲く花。
去年の暮れあたりからずっと枝についたままだったカマキリの卵鞘から、孵化したばかりの幼虫が次々と出てくるところだった。
ニョロニョロと這い出てくる幼虫。
孵化したばかりのは前幼虫といって、卵鞘にぶら下がっ たまますぐに脱皮して1齢幼虫となるという。
カマキリの孵化を飽きずに見ていると、近くで猛禽系の鳥の声が聞こえる。声の方に行ってみると、オオタカかツミか、とにかく猛禽系の鳥が枝にとまったところだった。
羽をバッサバッサさせている。
よくみると、クチバシで枝をくわえているではないか。
そういえば先日もこのあたりでとまっているのをみたが、ひょっとして、公園のどこかで巣づくりしているのだろうか!?
枝を加えたまま飛んでいったので追っかけていくと、もう1羽、別の猛禽系と交錯したようになって、それぞれ別のほうへ飛んでいった。
さっきの枝をくわえていたのとは別のヤツか?
枝の先に移動して、あたりの様子をうかがっている。
風に吹かれている。
甲高い声で鳴いている。
仲間を呼んでいるのか?
こちらを向いたところ。
やがて飛び去った。
ウグイスカグラの実。
葉っぱの上にメタリック色のガらしいのがとまったので近づくと、葉っぱの裏に隠れちゃった。
ホソオビヒゲナガ(細帯鬚長)のようだ。
触角が長いヒゲナガガ科の一種。翅は金色~赤色のメタリックな色合いで、黄色い横帯が特徴だが、葉っぱの裏に隠れてメタリックなところが黒っぽくなっちゃってる。
初夏になると姿をあらわし、日中に活動して花の蜜を吸うという。
真っ白いモフモフのガ。
シロヒトリ(白灯蛾)だろうか。ひっとしてアメリカシロヒトリ?
公園を出ようとしたら、またまたキビタキの声がしていた。