土曜日朝の善福寺公園は曇り。ちょうどいい気温だが、風がないのでちょっと蒸す。
雨も降ってないのに上池の淵のあたりでいくつもの波紋が広がっている。
池に近づくとたくさんの魚、それも稚魚みたいな小さいのが大量に泳いでいる。
去年も今ごろに魚の大量発生があったが、今年も同じ現象が起きているようだ。
魚をエサにするカワウやアオサギなんかにとっては大喜びだろうが、卵がいっぺんに大量に孵化したのだろうか。
水中生物が満月のころ、あるいは満月より少したったころにいっせいに産卵したり孵化したりするという話を聞いたことがあるが、そういえば26日にスーパームーンの皆既月食があった。何か関係があるのだろうか。
2羽のカイツブリが仲よく何かやっている。
よく見るとどうやら巣作りしているみたいだ。
カイツブリは浮き巣をつくる。水面から突き出た植物の茎や垂れ下がっている木の枝などを手がかりにし上手に巣をつくっていく。
以前から2羽が一緒に泳ぐのを見ていて、「ふたりの恋路は?」と思っていたが、うまくカップルが成立して子育てする気になったのか。
ゴールデンウィークのころに井の頭公園に行ったとき何組かが子育てしていたが、善福寺公園でもカイツブリのヒナが誕生するかな?
大いに期待!
久しぶりにカワセミのオス。
カルガモのヒナは6羽が健在。2羽が仲よしでくっついていた。
ササの葉っぱの先から水滴が落ちようとしている。
きのうは雨が降ってないが、朝露が集まって水滴をつくったのか。
近づいてみると水滴の中に森が広がっていた。
けさはクモをよく見る。
クサグモ(あるいはササの葉っぱの上にいたからササグモか)がエサをゲット。
やけに脚がたくさんあるクモだな?クモの脚は8本のはずだが、と近づくと、ウロコアシナガグモが交接しているところだった。
大きい方がメスのようだ。
クモは交尾ではなく交接をする。
うっかりしているとオスはメスに食べられちゃうから、小さい体でしっかりとメスを押さえつけて、自分の精子を送り込んでるみたいだった。
見事な網をつくっているのはギンメッキゴミグモ。
その名の通り、まるでアルミ箔を貼りつけたみたいな銀色のおなかをしている。
垂直に円い網を張り、ふつうクモは下向きになるらしいが、この種は網の中央に頭部を上に向けて止まっているという。
止まっているときは頭のあたりを隠すように脚を折り畳んでジッとしていることが多いらしい。
ここにもクサグモ。脚を四方八方に広げていて、なかなか美しい形。
真ん中の模様が、「アーレー」と人が叫んでるみたいに見える。
葉っぱの上で2匹のサシガメが遭遇。どうするかと見ていたら、たがいに前脚を差し上げてケンカを始めた。どうやらオス同士、あるいはメス同士のようだ。
何度かつっつきあって、左のほうが葉っぱの裏に逃げていき、右のは勝どきをあげている。(ように見える)
公園から帰ろうとしたら、さきほどのカワセミのオスらしいのが近くに止まっていた。
下池のヨシの中からは、オオヨシキリの鳴き声が盛んに聞こえていたが、姿を見ることはできなかった。