金曜日朝の善福寺公園は始め曇りのち晴れ。風があると涼しい。
けさのカワセミは、上池にオスが1羽。
ムラサキツユクサが咲いている。
花の色が紫色をしていて、ツユクサに良く似ていることからこの名がついたが、もともと北アメリカ原産で、日本には明治時代に入ってきたといわれている。
早朝に花を咲かせ、3枚の花びらが特徴。
よくみると、雄しべからたくさんのフワフワの毛が枝分かれして生えている。
花糸と呼ばれるもので、雄しべの葯(やく)を支える役割をしているという。
実はこの花糸、細胞が1列に並んでできていて、顕微鏡でみると細胞の働きがよく分かるので、理科の細胞分裂や細胞流動などの生態観察に利用されることもあるんだとか。
葉っぱの上の小さな虫はセマダラコガネ。
近づいて観察すると、両方の後ろ脚をあげて威嚇のポーズ。
一寸の虫にも五分の魂。
ササグモかクサグモが獲物をゲット。
よくみると2匹のアリで、両方とも翅が生えている。
ふだん、アリに翅はないが、初夏のころから秋にかけての交尾期のときだけ翅が生える。同じ巣同士のオスとメスとの交尾を避けるため、女王アリとオスのアリには翅が生えて、巣から飛び立ってほかの巣のオスとメスに出会う。
女王アリの場合、交尾を終えて巣に戻れば翅はなくなって、オスから受け取った精子を体内にため込み、生涯にわたって卵を産み続ける。
一方、オスは交尾が終わればもはや用なしで、すぐに死んでしまう。
きのうも見たが、オレンジ色の小さなクモ。平面的な網ではなく、立体構造の網の中にいる。
ヒメグモだろうか。ヒメグモ類は不規則な網を張ることが多く、立体構造のものは籠網(かごあみ)と呼ばれているそうで、けさ見たのはまさしくそんな網だった。
上の白い丸いのは卵のうか。
網といえばけさも見つけた、ウズグモの網。
いつみても芸術的だ。