火曜日朝の善福寺公園は曇り。
風がないとムシムシする。
けさも遠くにカワセミがいたが、すぐに見えなくなった。
葉っぱの上にとまっているのはコスカシバ。
翅を透明にしてハチに擬態し、「私に近寄ると刺すぞ~」とおどしているのか。
幼虫が果樹を食害するので害虫とされている。
初めて見るハチのようにも、ハエの大きいのにも見える虫を発見。
コウヤツリアブ(高野吊虻)というツリアブの仲間だ。
ツリアブ(吊虻)は、ホバリングしながら空中に静止している様子が吊下げられたように見えることから名づけられたという。
英名は「Bee fly」で「ハチのような飛ぶ虫」という意味か。
全身が黒く、腹部後方が白い。翅も上のほうが黒くて透明な部分にも黒い紋が見られる。
成虫は花の蜜や花粉を食べるが、幼虫はドロバチの仲間などハチの幼虫に寄生して育つ。
ドロバチなどが巣をつくっているとき、その付近に卵を産みつけて、孵化した幼虫はハチの幼虫の体液を吸って成長し、翌年の今ごろに成虫となるという。
カブトムシの交尾を目撃!
上がオスで下がメス。
合体したままジッとしていて動かない。
おそらく善福寺公園にはカブトムシの個体は少ないと思うが(もともといなかったかもしれないし、飼われていたのが逃げ出した可能性も)、それが自然の状態でよくぞオスとメスが出会ったものだ。
鳥の交尾はあっという間に終わってしまうことが多いが、昆虫の交尾は概して長い時間をかけているようで、カブトムシの場合、長いときは1時間以上つながっていることもあるという。
うまく交尾が成功すれば、善福寺公園生まれのカブトムシが誕生して繁殖につながるかな。
東京23区のはずれといっても一応都会。そんなところがひょっとしてカブトムシの楽園になるかもしれない?
樹液を求めて虫がたくさん集まっていた。
チョウ(アカボシゴマダラ)が黄色い口吻を伸ばして蜜を吸っているそばでは、カナブンかコガネムシか、2匹がゴッツンコして蜜争い。
池のほとりでは、節の短い、小さめのイトトンボ。
けさはクモもよく見る。
ギザギザの網に隠れているのはナガコガネグモか。
アシナガグモらしいのがそろりそろりと移動中。
2本の触肢の先にある黒いのは獲物を捕らえる牙(アゴ)だろうか。
羽化したばかりらしいアオバハゴロモ。
まだ翅が十分に開ききってない。
こちらも、羽化した直後のニイニイゼミ。
まだ翅が縮んでいる。
翅は羽化したのちに徐々に開いていくようだ。
葉っぱに隠れているのはアブラゼミか。
クリクリおめめのクロウリハムシ。
バッタの赤ちゃんかな。
まだ脚が赤い。