金曜日朝の善福寺公園は快晴。始め風もあり涼しかったが、やがて強い日差しが降り注いでくる。
公園内のフェンスにオンブバッタがとまっていた。
下がメスで、上に乗っているのがオス。
オスに比べてメスの方がかなり大きい。
オスは交尾相手のメスを見つけるとその上に乗り、交尾のチャンスを待つ。まるでメスにおんぶされているみたいだというのでオンブバッタの名がついた。
交尾してなくてもおんぶされたままでいることが多いのだが、よく見ると、オスのお尻がねじれて向こう側にいっている。
ということは、今はちょうど交尾中か?
と反対側を見ると、オスはお腹をねじって尻尾をメスの尻尾の方に差し入れている。
まさしく交尾の最中だった。
近寄って観察しても、離れようとしない。
交尾は短時間ですぐに離れてしまうものも多いが、オンブバッタは長時間つながったままでいるのだろうか。
オンブバッタの繁殖を観察した人によると、交尾は7時間に及んだというから、けっこう時間をかけているみたいだ。
交尾が終わると、体力を使い果たしたオスはすぐに死んでしまい、メスは土中に産卵し、メスもやがて死ぬ。卵は越冬して、翌年の6月ごろに孵化するという。
こうしてオンブバッタの命はつながっていく。
上池をめぐっていると、遠くにカワセミの姿。ブンジ(B2)くんだろうか。
下池にまわると、若造くんらしいオスのカワセミ。
きのうはメスのサクラちゃん、きょうは若造と、日替わりでやってきている。
エサをねらっているのか、若造くんは次々と場所を変えている。
すると、離れたところにサクラちゃんらしいメスのカワセミ。
下池で2羽のカワセミか一緒にいるのはかなり久しぶりだ。
その後、2羽はもっとお近づきになれたかな?
散歩を続けたのでわからない。
アシタバが伸びてきて、アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫を発見。
やがてサナギになって越冬し、来年の春に羽化するのだろうか。
ところできのうの朝、アベリアの花を訪れていた“白い妖精”みたいなガは、イラクサギンウワバ(刺草銀上翅蛾)かもしれない。
ホバリングしながら花の蜜を吸うガはスズメガの仲間以外にも、キンウワバやギンウワバなども同じような形で吸蜜するという。
上の翅に金色の紋があるのがキンウワバで、銀色がギンウワバ。
イラクサギンウワバとイラクサの名がついているが、幼虫はアブラナ科(ナノハナやキャベツなど)やキク科、ナス科などいろいろな葉っぱを食べ、成虫は花蜜を吸うという。