善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

交尾中のカマキリ

水曜日朝の善福寺公園は快晴。風もあり、散歩するにはちょうどいい感じだが、やがて太陽のパワーが増してくる。

 

公園に着くなり、2匹のカマキリが重なり合っているところに遭遇。

おとといオスを食べるメスのカマキリを見たばかりだが、また食べられているのかとよく見ると、交尾しているところだった。

手前の体が大きいのがメス。うしろがオスで、オスがメスを押さえ込んでいるのがよくわかる。

カマキリのメスは、交尾中だろうとオスを食べちゃうことで知られる(中にはオスの頭を食べたあとに交尾する例もあるらしい)。子細に観察して、オスは食べられずに生き残るため“秘術”を尽くしているのがよくわかった。

後ろのオスは、尾っぽの先にある生殖器をメスの尻尾に差し込んで、お尻をグイッと曲げてメスを押さえ込んでいる。

なるほど、こうすればメスが自分に襲いかかるのを防ぎつつ、生殖器を挿入して自分の精子を送り込むことができるというわけだ。

 

上池をめぐっていると、カワセミが1羽。

するとその手前にもう1羽がいたが、すぐに両方とも飛び去っていった。

ブンジ(B2)くんと三郎くんが威嚇しあってたのか?

それともオスとメスが出会ってたのか?

一瞬だったのでそこのところは不明。

飛び去った片方のカワセミか、対岸の遠いところにとまっていた。

 

下池にまわると、今年生まれた若造くんらしいオスのカワセミ

しきりにエサをねらっていて、場所を変えながら何度もダイブしていた。

 

下池を1周して上池に向かっていると、クコの花の蜜を吸おうとハチが訪れていた。

エストがギュッと細いハチ。

ツチバチ(土蜂)の仲間だろうか。

成虫は花の蜜を吸い、メスは地中のコガネムシなどの幼虫を捕らえ、尻尾の毒針でマヒさせて卵を産みつけ、幼虫のエサにする。

幼虫は肉食だが、成虫はウエストが細すぎて固形物を食べることができない。

なぜウエストが細いかといえば、コガネムシなどの幼虫に毒針を刺すためお尻を自由自在に動かすためで、子孫繁栄のために、あえて固形物を食べるのをやめたのだった。

 

そのそばで、ノギクが咲いていた。

 

早くも木に新芽が?

カメムシの仲間、アオバハゴロモがたくさん集まっていた。

 

上池に戻って池をめぐっていると、葉っぱの上にニホンカナヘビ

東京では絶滅危惧1類に指定されている希少な生きもの。

ジッとしていて動かないのでそおっと近づいて観察。

うーむ、どう見ても小さな恐竜という感じだ。

 

公園を出るとき、さきほどの交尾中のカマキリはどうなったか?オスはメスに食べられているところか?と戻ってみると、2匹の姿はなかった。

無事交尾を終えてバイバイしたのかな?

 

帰り道、20羽ほどのエナガの群れが頭の上を飛んでいった。

途中、ちょっとだけ電線にとまってくれた。