水曜日朝の辺善福寺公園は曇り。涼しい風が吹く。
公園内のハギ(萩)の花が咲き出していた。
秋の七草のひとつで、ずいぶん早いなと思ったら、ハギは7月ぐらいから咲く夏の花でもあるようだ。
上池の淵ではイトトンボが交尾中。
変形のハート型をしている。
上のオスがメスの首根っこを押さえていて、メスは尻尾を伸ばしてオスのおなかあたりの副性器から精子を受け取っている。
そばではほかにもイトトンボが飛んでいた。
イトトンボは下池ではあちこちで見るが上池ではあまり見なかった。
それがこのところよく見るようになった。
このあたりはちょうどアサザが繁茂しているあたり。
アサザの花が咲いていて、小さな虫たちが集まってきている。
するとイトトンボも暮しやすいのだろう。
カワセミが飛んできてとまった。
メスのサクラのようだ。
三番子はどうなっているのかな?
やがてサクラがいなくなると、続いてあらわれたカワセミは、まだ子どものカワセミのようだ。
脚や胸のあたりが黒いし、くちばしの形からも幼鳥とわかる。
といって巣立ったばかりの三番子ではなく、二番子がまだ居残っていたのかもしれない。
下池にまわると、今度は交尾を終えたばかりのイトトンボ。
オスがメスの首根っこをつかまえたままでジッとしている。
オスの尻尾の先にはメスの首を挟んで逃げられなくする付属器と呼ばれる器官がある。首根っこを押さえられたメスは抵抗するでもなくキョトンとしている。
オスはほかのオスにメスを奪われないよう、しばらくこのままの状態でいるという。
つながったオスとメスのそばには別のイトトンボ。
メスをねらっているオスのイトトンボだろうか。
ミズヒキの花にもイトトンボがとまっていた。
上池にもイトトンボ、下池にもイトトンボ。善福寺公園はイトトンボの楽園。
下池を1周して再び上池に向かう。
枯れ枝そっくりのカマキリ。
今まで見たことない大きめのアブを発見。
帰って調べたら、コウヤツリアブとわかった。
体は黒色で腹部の先端に白い毛がはえている。
翅は付け根から半分は黒色で、下の部分は透明。お尻の白いのと透明なのとが一直線になっている。
ハキリバチやドロバチ類の幼虫に寄生するという。
いつもジッとしているカナヘビが脚をモゾモゾさせている。
やがて藪の中に消えていったが、準備運動してたのかな?
緑色のカマキリがこっち向いて、「何してるの?」
葉っぱの上でコガネムシかカナブンが交尾中。
頭の形からするとカナブンみたいなんだが。