月曜日朝の善福寺公園は、はじめ曇り、のち晴れ。次第に暑くなる。
上池をめぐっていると、メタリックな光沢が美しいアカガネサルハムシ。
上翅は赤銅色、その他の部分は金緑色に輝いていて、美麗昆虫の代表タマムシに似た色合い。
サルハムシは漢字で書けば猿葉虫。なぜ猿かといえば、丸っこい体が縁起物の「括り猿(くくりざる)」に似ているからというのが由来らしい。
キチョウがジッとしていた。
長い口吻を伸ばして花の蜜を吸っているようだ。
けさはあちこちで羽化したばかりのトンボを見る。
コシアキトンボが翅を乾かしているのだろう。
羽化直後のようで、脱け殻からぶら下がっている。
池のほとりのハナショウブ。
いろんな種類が咲き出した。
下池にまわると、今年初のイトトンボ。
善福寺池の水が善福寺川に落ちるあたりでは、コサギが獲物を探していた。
再び上池に戻るとあちこちで羽化したばかりのコシアキトンボ。
けさはさしずめトンボデー。
すると何とイトトンボが交尾していた。
初夏の今ごろが羽化のシーズンなのにずいぶん気が早い、と思ったら、春の早い時期に羽化して成熟して、子づくりを始めるのもいるらしい。
おなかのあたりが黒っぽいからクロイトトンボだろうか。
発生時期は春から秋まで長期間に渡るというから、今ごろ繁殖期なのもいるのだろう。
イトトンボの交尾も普通のトンボの交尾と同じ。
右のオスが尻尾でメスの首根っこを押さえ、メスは体をくねらせてオスのおなかの基部あたりにある副性器に尾っぽの先をあてがって、副性器に溜め込まれた精子を受け取っている。
こうしてみると、オスの胴体は細くてスマートだが、メスのほうは太くてまるで植物の茎みたいに見える。
産卵するのはメスの役割だから、オス以上に丈夫なおなかが必要なのだろうか。
交尾するイトトンボを観察していたら、遠くからカワセミが飛んできて対岸にとまった。
オスの文二のようだが、子育てはどうなってるの?