アルゼンチンの赤ワイン「コレクシオン・カベルネ・ソーヴィニヨン(COLECCION CABERNET SAUVIGNON)2020」
メーン料理の牛ハンバーグ。付け合わせは黄色いズッキーニ。
創業120年のアルゼンチンを代表するワイナリー、ボデガ・ノートンのワイン。
アルゼンチンは南米でチリと並ぶワインの一大生産地。ワイン生産量は世界5位、消費量は8位と、いずれも世界トップクラスだとか(2016年のデータ)。
フレッシュでフルーティーな味わい。
ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「ジョーカー」。
2019年の作品。
監督トッド・フィリップス、出演ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイほか。
「バットマン」の悪役、ジョーカーの誕生秘話を描く。
「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずの彼は、やがて世の中に絶望し、狂気あふれる悪へと変貌していく・・・。
常軌を逸した連続殺人へと発展していく暗い映画。
その暗さをホアキン・フェニックスの明るい?演技が救っている。
彼の演技はアカデミー賞の主演男優賞に輝いた(ほかに作曲賞も受賞。作品賞ほか11部門でノミネートされたが、作品賞、監督賞では「パラサイト 半地下の家族」に敗れた)。
アルバイトをしながらコメディアンをめざす彼は、発作的に笑い出してしまう病気を患っていて、認知症気味の母の面倒をみながらの貧しい暮らし。やがて、自分の存在は社会にとって何か意味があるのか?と根源的な問いを抱き、つらい境遇から精神のバランスを崩していく。
だれもが陥りやすい現実。そうであるだけに、見終わってウーンと考えてしまう映画。
ついでにその前に観た映画。
民放のBSで放送していたイタリア・フランス合作映画「青春群像」。
1953年の作品。
原題「I VITELLONI」
監督フェデリコ・フェリーニ、出演アルベルト・ソルディ、フランコ・インテルレンギ、フランコ・ファブリッツィ、レオポルド・トリエステ、リカルド・フェリーニほか。
フェリーニが育った北イタリアの港町リミニを舞台とした青春映画。
5人の若者たちはいずれもいまだ親や兄弟から自立できない甘えん坊のぐうたらばかり。故郷を出て都会で仕事を得て自立したいとは思っているものの、怠惰ゆえに実行できないでいるが・・・。
めざすものが見つからない青春の一コマ。
原題の「I VITELLONI」は“乳離れしない子牛”を意味し、転じて“怠惰な生活を送る若者”のことだとか。
民放のBSで放送していたアメリカ映画「バンテージポイント」。
2008年の作品。
監督ピート・トラヴィス、出演デニス・クエイド、マシュー・フォックス、フォレスト・ウィテカー、シガニー・ウィーバーほか。
大統領暗殺をねらった事件の真相を8人の目撃者、8つの異なる視点で追ったサスペンス・アクション。
黒澤明監督の「羅生門」からアイデアをひねり出したというので「羅生門スタイル」と呼ばれているそうだ。
民放のBSで放送していたアメリカ・日本合作映画「ミステリー・トレイン」。
1989年の作品。
監督ジム・ジャームッシュ、出演・永瀬正敏、工藤夕貴、ニコレッタ・ブラスキ、ジョー・ストラマーほか。
ロックンロールの町、メンフィスのホテルに3組の旅人が現れる一夜を3話オムニバスで描く。
第1話。アムトラックで日本から観光中のジュン(永瀬正敏)とミツコ(工藤夕貴)は、テネシー州のメンフィス駅で降車。エルビス・プレスリーのグレース邸見物のため重いスーツケースを引きずりながら歩くのだが、なぜかカール・パーキンスが収録したことで有名なサン・スタジオに着いてしまう。夜、2人はアーケードホテルという小さなホテルに泊まるが・・・。