木曜日朝の善福寺公園は曇り。風はなく、すごしやすい。
公園の片隅で見慣れぬ花が咲いていて、ミツバアケビとの表示がある。
こういう表示があると、素人でもわかって助かる。
アケビの実はよく知っているが、花を見たのは初めて。
雌雄同株で同じ茎に雌花と雄花が咲くが、雌花が大きくて立派なのに対して雄花は小さくて10数個が集まって咲いている。
花の色は濃い紫色で、雄花には丸まった雄しべが出ている。
3枚の小葉からなる複葉を持っているというのでミツバアケビ。アケビよりも大型の紫色の実をつけ、甘くておいしいのだとか。
ササの葉っぱにカみたいなのがとまっている。
帰って昆虫図鑑(学研、丸山宗利九大准教授総監修)で調べたら、セスジユスリカに似ている。
ユスリカだとしたら人は刺さないので近づいても安心なんだが。
ガガンボが交尾していた。
つながったまま飛んでいて、そのまま葉っぱにとまってジッとしていた。
シジミチョウが飛んでいる。
葉の先にとまって翅を広げた。
オスかメスかは翅を広げればわかる。
これはオスのようで、青と白を混ぜたような金属光沢が美しい。
公園ではあちこちでエナガが子育て中のようだ。
エサをくわえたエナガが巣の中に入ろうとしている。
小さくてわかりにくいが、くちばしにくわえているのは何かの幼虫のようだ。
今は暖かくなって幼虫が次々と生まれてくるころ。
エナガはそれを知っていて、ヒナの栄養になるものを探して運んでくるのだろう。
木の陰にヤエちゃんらしいメスのカワセミ。
しかも盛んに鳴いていて、オスを呼んでいるのだろうか?
そこへ飛んできたのはマルちゃんらしいオスのカワセミ。
口をあけるヤエちゃん。
マルちゃんがエサを運んできたところのようだ。
「ありがとう」ってヤエちゃんがお辞儀している?
向かい合って、互いにジッとみつめてる。
やがてマルちゃんは去っていった。
次のエサをプレゼントしようと探しにいったのかな?
去年生まれたばかり同士の若いカップルだが、仲睦まじいのはいいことだ。
キショウブが咲き出した。
まだ1輪だけで、公園で一番早く咲いた。
きのうはオスのムネアカアワフキを見つけたが、けさはメス。
オスは小楯板(しょうじゅんばん)だけが赤いが、メスは赤い面積が広いし、一回り大きい。
ノイバラも咲き始めていた。
こっちをジッとにらんでるのは、アカサシガメかな?
ほかの昆虫を捕らえて食べる肉食のカメムシ。
成虫で越冬するから、暖かくなって這い出してきたのだろう。