善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「スノーピアサー」

イタリア・シチリアの赤ワイン「パスクア オーガニック ネーロ・ダヴォラ・シラーズ シチリア(Pasqua Organic Nero-dAvola-Shiraz Sicilia)2018」

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シチリアの西部、トラパニ県のブドウを主に使用。

ブドウ品種はネーロ・ダヴォラとシラーズ。

最初はシャープな感じだが飲むほどに丸くなっていく。

生産者のパスクア社は1925年創業で家族経営だとか。

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送されていたアメリカ・フランス・韓国合作の映画「スノーピアサー」。「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノの監督作品で、ソン・ガンホも出るというので観る。

 

2013年の作品。

原題「Snowpiercer」

Snowpiercerとは、Snow(雪)とpiercer(突き刺す)で何のコッチャと思ったら、雪と氷に閉ざされた中を走り続ける列車の名前。原作はフランスのコミック「Le Transperceneige」。

 

2031年地球温暖化を食い止めるべく試みられた冷却化の失敗により地球は逆に凍結され、人間の住めない環境となってしまい、生き残ったわずかな人類は永久機関によって走り続ける「スノーピアサー」に乗って暮らしている。「スノーピアサー」は地球が住めなくなることを予見した大富豪によって開発されたもので、1001両から成る長大な列車はいわば近未来版の「ノアの箱舟」だった。

しかし、そこでは前方車両に住む富裕層がすべてを支配し、最後尾に住む貧困層は奴隷同然の扱いを受けていた。生き残るための人口管理も人為的にされており、貧困層はただ耐え忍ぶだけ。一部の者だけが恩恵にあずかる理不尽な世界は、規模は小さくなったものの、いやだからこそより鮮明に、資本主義社会の本質を示すものともなっていた。

そしてついに、虐げられた者たちの怒りは頂点に達し、彼らは団結して列車の最前部へと進撃を開始していく・・・。

 

「パラサイト 半地下の家族」とも共通するテーマ、笑わないソン・ガンホの怪演が光る。

 

映画をさらにふくらませたドラマ版「スノーピアサー」がつくられ、Netflixで配信されているらしい。