旅行14日目の6月26日(水)も終日観光。
この日のメインはブローニューの森にあるルイ・ヴィトン財団美術館訪問。
まずはカフェで朝食。
クロワッサンとコーヒー。

道行く人もどこか忙しそうだ。

一息入れたあとはパッサージュめぐり。
パッサージュとはガラス屋根で覆われたアーケード街のこと。18世紀後半から19世紀半ばにかけて、当時歓楽街だったマドレーヌ教会からバスティーユ広場までの界隈にパッサージュは数多くつくられた。そのいくつかは今も残り、当時の面影を忍ぶ散歩道となっている。
まずは「パッサージュ・ヴェルドー」。

古書や古版画の店が並んでいる。


続いて「パッサージュ・ジュフロワ」。
オモチャの店や蝋人形館「Musée Grévin」なんかもある。


「パッサージュ・デ・パノラマ」では朝からカフェもオープン。

切手がいっぱい。

ついでに街で見かけた女性たち。
みんなカラフルでオシャレ。




美術館の外観は、まるで巨大な船を思わせる。




設計者はフランク・ゲーリー。以前、スペイン・ビルバオで見た、やはり彼の設計によるグッゲンハイム美術館の外観を連想させるが、もちろんあの建物とはまるで違う。
3600枚ものガラスで構成された12枚のガラスの張りぼて(ペール)で建物は覆われていて、建物本体の壁は繊維入りのダクタル板。ダクタル板は強度、耐久性および靭性に優れた超高強度繊維補強コンクリートだそうだ。
外から見るとガラスペールはヨットの帆のようにも見える。
館内に入る

まずは腹ごしらえと、1階にある併設のレストラン「ル・フランク」で昼食。


本日のランチ。




なかなかおいしゅうございました。
建物は地下1階から地上4階まで。
白を基調とした内部空間。

建物回りには水が取り入れられていて、流れる水音に癒される。



ナント、建物を支える梁は木材が使われている。カラマツ材だそうで、集成材だと思うが木材プラス鋼鉄で補強されていた。
実は木は鉄やコンクリート以上に丈夫ということなのだろう。




ダクタル板の壁。

最上階には展望台を施した屋外テラスがあり、360°パリの街並みを見渡すことができる。

「No Room at the End(最後に空きがない)」(1977年)

「Two Sunflowers(ひまわり)」(1980年)

「Beauvais(ボーヴェ)」(1986年)

「River(川)」(1989年)

「Cypress(サイプレス)」(1980年)

「South(南)」(1989年)



左からエルズワース・ケリー、ゲルハルト・リヒター、ダン・フレイヴィンの作品。


最終回に続く。