善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「アンコール!!」

イタリア・ピエモンテの赤ワイン「ピエモンテ・バルベーラ サン・シルヴェストロ(Piemonte Barbera San Silvestro)2016」
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生産者はカンティーネ・サン・シルヴェストロ(Cantine San Silvestro)。

ラベルに「Vino Biologico」つまり「オーガニック・ワイン」とある。
ブドウの栽培・収穫から醸造、瓶詰めに至るまで、人工的なものを排除または減らした方法によって生み出されるワインのこと。
裏のラベルを見ると、イタリアの有機認証機関である「I.C.E.A.」と、有機食品に対するEUからのユーロリーフのロゴが印刷されてある。
使用されるブドウの有機栽培を「I.C.E.A.」が、ワインの醸造方法を「ユーロリーフ」がそれぞれ認定してるので安心ですよ、というわけだ。
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ブドウ品種はイタリア・ピエモンテ州が原産のバルベーラ。気候の良し悪しにあまり左右されずに育つので手の掛からず収穫量も多い品種というので、今では北イタリアだけではなくイタリア全土に栽培地域が広がっていて、ピエモンテ州で栽培されるブドウ品種の半分、イタリア全体でもサンジョベーゼに続いて2番目に多く栽培されているのがこのバルベーラなんだそうだ。

深いルビー色。適度に酸味と渋みがあって、クイクイ飲める。

ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたイギリス映画「アンコール!!」
2012年の作品。原題は「SONG FOR MARION」。
監督・脚本ポール・アンドリュー・ウィリアムズ、出演テレンス・スタンプ、バネッサ・レッドグレーブ、ジェマ・アータートンほか。

ロンドンに暮らすアーサー(テレンス・スタンプ)は無口で気難しい頑固者。
一方、妻のマリオン(バネッサ・レッドグレーブ)はがんを患っているものの明るく、シニア合唱団“年金ズ”で歌うことが大好き。
その“年金ズ”が国際コンクールの予選に出場することになり、マリオンは喜ぶが、がんの再発を告知されもはや治療方法はないといわれてしまう。
アーサーは愛するマリオンの代わりに渋々合唱団に参加するが…。

スタンプとレッドグレーブが長年連れ添った老夫婦を見事に演じている。
物語の途中、妻のマリオンが歌うシンディ・ローパーの「True Colours」がまず泣かせる。
それは、老いた頑固者の夫を気遣い、励ます歌だった。

私には見えるわ あなたの本当の色
内側から輝いているもの
だからあなたが好き
怖がらないで あなたの本当の色を見せて・・・

最後のところで、アーサーが歌うビリー・ジョエルの「Lullabye (Goodnight, My Angel) 」がまた感動的。

この歌はビリー・ジョエルが娘を寝かしつけるとき、「人は死んだらどうなるの?」と質問され、つくった曲という。

おやすみ もう目を閉じる時間だよ
聞きたいことは また今度ね
・・・
君のそばから離れないって 約束するよ
君がどこに行こうと
君がどこにいようと
ぼくは遠くに行ったりしないよ

おわりのほうは「天使にラブソングを2」にチョイ似ているが、まあそうなるのが自然だろう。
夫婦の問題、親子の問題、年寄りの生き方の問題、がんの問題いろいろあり、歌で泣かせる映画だった。