善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「赤い河」

イタリアはプーリア州の「ネプリカ・ロッソ(NEPRICA ROSSO)2014」
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ワイナリーはトルマレスカ。北部のフィレンツェで14世紀のころからワインづくりを行っているアンティノリ社が、1998年にプーリア州北部の100haのブドウ園をピエモンテのガンチア社から購入。そこで誕生したのがトルマレスカという。

今までに飲んだワインにはない口当たり。
しかし、はじめツンとしたところがあったが、やがてまろやかになっていく。
ブドウ品種は、ネグロ・アマーロ、プリミティーヴォ、カベルネ・ソーヴィニヨン
ワイン名の「ネプリカ」は、この3つのブドウ品種の頭文字をとって命名されたという。
ロッソは「赤」の意味。

ワインの友で見たのは昼間NHKBSでやっていたアメリカ映画「赤い河」。
イタリア語でいえば「Fiume rosso」となるだろうか。
監督ハワード・ホークス、出演はジョン・ウェインモンゴメリー・クリフトほか。
1948年の作品。今から68年前。当然、モノクロ。

「赤い河」というから主題歌はアメリカ民謡の「赤い河の谷間」かと思ったらまるで違っていた。
あれはジョン・フォード監督でヘンリー・フォンダ主演の「怒りの葡萄」だった。

ジョン・ウエイン演じる頑固一徹の牧場主が9000頭もの牛をテキサスから遠く離れたミズーリ(最終的には違う場所だったが)まで運ぶ、命をかけた旅の物語。

出発のとき、ジョン・ウエインをとらえたキャメラはゆっくりと380度パンしていくが、もう牛、牛、牛で、その迫力といったらハンパない。牛の暴走シーンもすごかった。
大画面で見たら雄大な西部の様子をより堪能できたろう。
たしか60日かけて1600キロを移動するとかいってた。

仲間が死んで埋葬するシーンが何度かあったが、そのたびにウエインが読む聖書の一節が印象的だった。

「何も持たず生まれ、何も持たず去っていく・・・」

たしかにそのとおりだ、と思った。