善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」

イタリア・トスカーナの赤ワイン「アルパ カベルネ・ソーヴィニヨン(ARPA CABERNET SAUVIGNON)2015」
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イタリアの老舗ブランド、サルヴァトーレ・フェラガモがトスカーナで手がけるワイナリー、イル・ボッロのワイン。
カベルネ・ソーヴィニヨン100%。ほどよい酸味と果実味。
「アルパ」とはイタリア語で楽器のハープのことだとか。

ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」。
原題「Nebraska」、2013年の作品。
監督アレクサンダー・ペイン、出演はブルース・ダーン、ウィル・フォーテほか。

「100万ドルが当たりました」というインチキな通知文を信じ込み、当っていない賞金を手に入れるため、運転免許はとうに失効しているため、モンタナからネブラスカまで、徒歩で行こうとする老人。
だまされているとわかっている家族はみんな反対するが、父親である老人は言うことを聞かない。
やむなく、心配した電器店の店長をしている次男が病気を理由に仕事を休み、彼のクルマで行くことになる。
途中、父親の生まれ故郷であるネブラスカ州ホーソーンという小さな街で、昔の共同経営者だった父親の友人や親戚、知人と出会って、騒動を起こす。

全編モノクロ。美しい風景が随所に出てきてカラーだったらよかったのになと思ったが、カラーだとその美しさにばかり目を奪われてしまいそうで、むしろ物語の世界に入っていくためにはモノクロでよかったのかもしれない。作者もそれを意図したのだろうか。

主人公の父親はかなり老人のようで、足元もおぼつかなく、多少、認知症も入っているふうだった。だが、頑固な父親が求めていたのは単に「100万ドルがほしい」ではなく、自分が生きた証(あかし)を何とか残したいということではなかったのか。
そこに共感を覚えた。

途中、ビールをラッパ飲みするシーンが随所にあったが、何でアメリカ人は小瓶のビールのラッパ飲みが好きなのか?
一度マネしてラッパ飲みしたことがあるが、まるでうまくなかった。
缶ビールなら飲み口が広いからそれなりに飲めるが、口の小さい瓶では、ビールの喉ごしのうまさは到底味わえないと思った。
やっぱりビールはジョッキで喉を鳴らしてガフガフ飲むのが一番と思うのだが、味わい方は人種によっても違うのだろうか?