善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ニイニイゼミの交尾

金曜日朝の善福寺公園は曇り。今にも雨が落ちそうだが、何とか持ちこたえている。
このところ、梅雨明けなのに梅雨の最中のような天気が続いている。

けさの巡回ラジオ体操は岩手県盛岡市からの中継。

体操を終えて散歩していると、羽化したばかりと思われるニイニイゼミを発見。
しかし、それにしては大きい。というか、お尻がやけに丸くふくらんでいる。
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落ちていた枝の細いのでチョンチョンとつっつくと、下のお尻の当たりから別のニイニイゼミの頭とか羽が出てきた。何と2匹のセミが“合体”しているのだった!
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さらにチョンチョンとつっつくが離れない。
ひょっとして双子のセミだろうか? くっついたまま生まれたんだろうか?

わからないまま帰宅して調べると、どうやら交尾中のセミのようだった。
セミの交尾は種類によって異なり、アブラゼミは雄が雌の側方から近づいて、お尻の端を接してハート形になって交尾するという。ミンミンゼミも同じ姿勢。
一方、ニイニイゼミやヒグラシでは、雄は半回転して反対向きになる。
つまり尻と尻がくっついた形だ。

交尾の時間は長くて、10分から30分間ぐらいかかる。
早く終わった雄は再び飛んで行って雌を求めることがあり、ニイニイゼミにはそのような習性がしばしば見られる、という。

ほかの昆虫でも尻と尻をくっつける交尾をするものがあるらしい。、

昔、子どものころに見た光景に野良犬の交尾がある。
お尻とお尻をくっつけたままのイヌはまさに交尾の最中だった。
なぜそんな形になるかというと、より確実に子孫を残すため、イヌは交尾の際に挿入した陰茎の付け根が膨らみしばらく抜けなくなる。このため、はじめは雌の上に乗っていた雄が向きを変えて、お尻を合わせるような格好になるのだという。

にしてもセミの交尾を初めて見た。
羽化したばかりなのに・・・と一瞬思ったが、セミは成虫の時期が数週間から1カ月ほどしかない。
羽化したときはすでに成虫なのだから、1日でも早く子孫を残そうとヤル気になるのだろう。

せっかくヨロシクやっているところを、枝でチョンチョンとつっついて恋路を邪魔して、ゴメンね。