善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

チンクエテッレ 北イタリアの旅④

ミラノ3日目は朝早く宿を引き払ってミラノ中央駅へ。
そこからチンクエテッレに向かう。

ミラノ中央駅は行きたかった場所の1つ。
ビットリオ・デ・シーカ監督でマルチェロ・マストロヤンニソフィア・ローレン、リュドミラ・サベーリエワが出演した1970年公開のイタリア映画「ひまわり」の舞台となったところだ。
第二次世界戦争で引き裂かれた夫婦を描いた作品。出征する夫を見送るシーン、戦後、帰還するはずの夫を探すシーン、映画の最後に、夫だった男を見送るシーン、随所にあのアーチ型のミラノ中央駅のプラットホームが出てくる。
そういえば若いころ、マルチェロ・マストロヤンニのファンで、彼の映画をいっぱい見たな。一番好きだったのはリバイバルの映画館で見たヴィスコンティ監督の「白夜」だった。
それはともかく、映画そのままのプラットホームだった。
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ただし、列車はかなり新しくなっていた(当たり前)。
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これから向かうチンクエテッレは地中海に面したリヴィエラ海岸線沿いに続く5つの美しい村々の総称。断崖に並ぶカラフルな建物、青い空、紺碧の地中海のコントラストはまさに絶景と評される。「チンクエ」はイタリア語で数字の5、「テッレ」は大地とか土地を意味するんだとか。
さらにチンクエテッレの先の岬にあるポルトヴェーネレや小島群などとともにユネスコ世界遺産に登録されている。

ミラノ8時10分発のインターシティー(特急列車)に乗り、チンクエティレの最初の村であるモンテロッソ到着は11時05分。
駅前の海。海水浴客がけっこう多い。ビーチパラソルも並んでいる。
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駅から10分ほど、荷物をゴロゴロ転がしながら歩いて村の中心部へ。
宿に着く前に、まずは昼飯。
行き当たりばったりで見つけた店のテラス席に陣取ったが、ここの食事がなかなかおいしかった。
まずはビール。
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イワシ料理を頼んだらどんぶりで出てきた。さすが港町。これがうまい!
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ほかにも食べたが省略。
宿はこの店の目と鼻の先にあった。
「アルベルゴ・デリ・アミーチ」というプチ・ホテル。
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ベランダからは遠くに地中海が見えして眺めよし。
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荷物を置いてさっそく散歩に出かける。
散歩といってもチンクエテッレに平坦な道はあまりない(平坦なのはメーンストリートぐらい)。
これがメーンストリート。
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なにしろ町自体が崖みたいなところにあるから、道は急な上り下りが多い。お年寄りはよくも毎日通ってるなと感心してしまう。
丘の上からの眺め。段々畑はブドウの畑だ。
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丘の上の教会。
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ドアを開けたら中にはだれもいなくて、「ア~ア~」と男性の歌声が聞こえてきた。録音したのを流しているだけのようだが、朗々とした響きだ。外では鳥の声がして、まるで鳴き交わしているみたい。
マリア様のお顔が美しかった。
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(つづく)