善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「ひまわり」

フランス・ボルドーの赤ワイン「シャトー・レ・ゴーティエ(CH.LES GAUTHIERS)2015」
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ボルドー市から15㎞ほど離れたアントル・ドゥー・メール地区、サルブッフ村にシャトーを構えるシャトー・レ・ゴーティエ。2015年ワインは2016年ジルベール・エ・ガイヤールコンクール、ブリュッセル国際ワインコンクールで金賞を受賞したとか。
メルロ80%、カベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フラン20%。
バランスのとれた上品な味。

ワインの友で観たのは、フランスじゃなくイタリア映画「ひまわり」。
NHKBSで放送していたもの。
1970年公開で、監督ヴィットリオ・デ・シーカ、音楽ヘンリー・マンシーニ
出演はマルチェロ・マストロヤンニソフィア・ローレン、リュドミラ・サベーリエワほか。

何度も見たけどいつも泣ける。最後のほうは嗚咽になってしまう。家で見てよかった。
映画の最初の方と途中、それに最後にミラノ駅が出てくる。今年北イタリアへ旅したのも、ひとつにはこの駅を見るのが目的だった。
戦争が愛し合う2人を引き裂く映画はいくつもあるが、「シェルブールの雨傘」にしても最後は一応ハッピーエンドに終わるのに、この映画は最後まで悲しい。

「ひまわり」という題名はやさしそうだが、そのひまわりとは戦争が生んだ悲劇の産物だった。
ソフィア・ローレン扮するジョバンナが、行方不明となった夫マルチェロ・マストロヤンニ扮するアントニオを一面に咲き誇るひまわり畑の中で必死に探す。
実はひまわりの下にはたくさんの兵士や一般市民たちが埋められている。
ドイツ軍によってイタリア兵やロシア兵、ロシアの住民たちがそこで殺され埋められた。ひまわりはその上に咲いているのだという。

戦争と平和」でヒロインをつとめたリュドミラ・サベーリエワがかわいい。
彼女はレニングラード包囲戦の最中に生まれたんだとか。