水曜日朝の善福寺公園は晴れ。多少風があるが暖かい。
公園に着くなり、上池のいつもオスのB2くんがエサ場にしているあたりで2羽のカワセミが並んでとまっている。
右側がB2くんで、左はメスのH子のようだ。
先日も接近してH子が愛を訴えるもH2くんは尻込みして逃げてしまったが、けさはどうだろう?
少しずつ近寄っていって、盛んにピーピー鳴いているのはH子のほう。
「きょうこそは私の気持ちをわかってね」と訴えるH子。「だって、ぼく・・・」とうなだれるB2くん。
それでもH子の気持ちを察してか、意を決したようにB2くんも近づいていく。
何しろこのB2くん、去年生まれたばかりでまだ1歳にもなってない。もちろん女性経験はまだないだろう。
一方のH子は去年子どもを産んでいる経験舎。
そういえばよく見ると姐御肌的にも見える?
「私のいう通りにすれば安心よ」とでもいってるのか。
心細げなB2くんはときどきソッポを向いたりしている。
「だめだめ、こっちむいて」とH子。
身をかがめて、「早く私のお尻に乗んなさいよ。さっさとすましちまいましょ」とでもいってるのか。
するとB2くんがやおら飛び立って、スワ、交尾か!?と思ったら・・・。
H子を飛び越して少し離れたところに。
やっぱり怖じ気づいてるB2くん。
高い枝の先に飛び移って行った。
ここならH子もすり寄ってこないだろうと思ったのか。
呆然とするH子。
かくて「カワセミ・愛の劇場第2幕」はここまで。
池をめぐっていると、コンコンコンと幹を叩く音がきこえる。
見上げると2羽のコゲラがそれぞれにエサを探していた。
縦に垂直にのぼっていくが、指先の爪の鋭いこと。
キツツキの仲間は指先を前後に自由に動かすことができるので、垂直にのぼるのもお茶の子サイサイなんだとか。
こちらのコゲラは幹を突ついて丸い穴をあけている。
中に潜んでいる虫を探しているのか。
きれいにまん丸の穴をあけている。
さっきのカワセミの愛の劇場第3幕が始まったのか?とかけつけると、一瞬だけB2くんとH子が近くに寄っていたが、またまたB2くんは逃げていってしまい、1羽だけ残ったH子がいるだけだった。
下池に向かっていると、上池方面から飛んできたカワセミが頭上を飛んで行く。
追いかけると、最近下池でメスを追いかけるようになった三郎くんのようだった。
しきりに羽をばたつかせて身繕い中。
メスに会う前におめかししているのか?
ツグミがしばらくの間、動かないでじーっとしていた。
考え事でもしていたのか?
その後、歩き出してミミズをゲットしていたから、虫が這い出してくるのを待っていただけなのかもしれない。