善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ミツマタの花 アセビの花

金曜日朝の善福寺公園は曇り。ときおり薄日がさす。

 

公園の一角にミツマタの花が咲いている。f:id:macchi105:20220304091833j:plain

中国中南部・ヒマラヤ原産の落葉低木で、葉が出る前の3~4月ごろにかけて黄色い花を咲かせる。

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樹皮はコウゾなどと並んで紙の原料として用いられるが、シワになりにくく虫にも食われにくいので高級和紙として使われ紙幣の原料にもなっているらしい。

ミツマタの語源は枝が3つに別れるところから。

日本にはすでに古代から伝わっていたらしく、万葉集には「三枝(さきくさ)」と呼ばれて柿本人麻呂の次の歌がある。

 

春去れば まづ三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば 後(のち)にも逢はむ な恋ひそ吾妹(わぎも)

 

春になれば真っ先に咲くミツマタの花のように、幸いならばまた逢えるだろうから、そんなに恋い焦がれないでおくれよ、わが愛しい人よ。

 

アセビの花も咲いている。f:id:macchi105:20220304092407j:plain

早春にスズランのような小さな釣り鐘形の花を房状に咲かせる。万葉集にもその名が登場するほど古くから愛されてきた花木だ。

 

わが背子に わが恋ふらくは 奥山の 馬酔木(あしび)の花の 今盛りなり

 

あなたのことを密かに思っている私の心は、奥山に咲くアセビのように真っ盛りなんです。

 

アセビは漢字で「馬酔木」と書くが、有毒植物であり、馬が食べれば毒に当たり、酔ったようになってふらつくことからこの名がついたといわれる。

 

善福寺池カワセミ恋物語はどうなったか?

けさは上池を半周するも3羽いるはずのカワセミの姿はなし。

下池に向かうと、その途中に見たのは、ハクセキレイf:id:macchi105:20220304091954j:plain

 

そしてツグミf:id:macchi105:20220304092015j:plain

北帰行の長距離飛行に備えてか、虫などの動物性タンパク質摂取のため地上に降りてくるようになってきた。

 

藪の中を移動するウグイス。f:id:macchi105:20220304092032j:plain

 

下池をめぐっていると、カワセミが1羽、池をぐるっと回っていて、やがて上池方面に飛び去った。

メスを求めてやってきた三郎くんだろうか?

再び上池に戻ると、さきほど下池にいたらしい三郎くんがいつものところにとまっていた。f:id:macchi105:20220304092100j:plain

まだひとり者のままか?

 

熱烈恋愛目前のB2くんとH子は?

ひょっとして、いつの間にかラブラブになって子づくりのため巣に引き籠もったのか?

池をめぐっていくと、メスのカワセミがとまっていたがすぐに飛び去った。H子だろうか。

さらに行くと、いつものお気に入りのエサ場にオスのカワセミf:id:macchi105:20220304092245j:plain

B2くんのようだ。

ジッと目を凝らしてエサをねらっていて、見事、小魚をゲット!f:id:macchi105:20220304092327j:plain

とらえた小魚をメスにプレゼントすれば求愛をしているかわかるのだが・・・と期待して見ていると、あれあれ、ゴクンと飲み込んで自分で食べちゃった。

まだまだカワセミの春は遠いようだった。