水曜日朝の善福寺公園は曇り。始め、どんよりとした雲が低く垂れ込めている。久しぶりの涼しい朝。セミの声はやみ、かわって秋の虫が鳴いている。
今日から9月、今年もあと4カ月となった。
上池のカワセミ。薄暗くてはっきりしないが、メスのようだ。
下池にまわると、こちらにいたのもメスのカワセミのようだった。
池をめぐっていると、やけに大きい幼虫が葉っぱにとりついている。
スズメガの幼虫のようだが。
ガガンボが葉っぱの裏に隠れていた。
こちらは毛虫。触ると痛そう。
コブシの木の実につかまっているのは、アカスジキンカメムシの終齢幼虫のようだ。
成虫は緑の体に赤い模様の入った美しい虫で、“歩く宝石”と呼ばれるほどだが、幼虫は金属光沢の美しい輝きはなく、黒くて丸っこい。
この終齢幼虫から脱皮して成虫となると、脚も含めて全身が黄色一色の姿であらわれる。
やがて脚は黒くなり、少しずつ模様が浮き出てきて、緑色の美しい姿に変身していく。
生命の神秘とはこのことだろうか。
翅は白で、細かい黒い点が散りばめられたガ。
調べてみたら和名はゴマフシロハビロキバガで、別名ゴマフシロキバガというらしい。
もともとゴマフシロキバガと呼ばれていたが、ゴマフシロハビロキバガに名前が変わったとの説もあって、ホントはどうなのか?
漢字で書けば胡麻斑白翅広牙蛾。
胡麻斑(ごまふ)模様の白い色で翅が広く、牙のあるガ、というわけだが、それほど広い翅には見えないが。
セミの声にかわって聞こえるのが鳥の声。
遠くでアオゲラがケ、ケ、ケと鳴いていたが、近くで聞こえるかわいい声の主はシジュウカラだった。