善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

“歩く宝石”の幼虫時代

水曜日朝の善福寺公園は曇り。始め、どんよりとした雲が低く垂れ込めている。久しぶりの涼しい朝。セミの声はやみ、かわって秋の虫が鳴いている。

今日から9月、今年もあと4カ月となった。

 

上池のカワセミ。薄暗くてはっきりしないが、メスのようだ。f:id:macchi105:20210901090225j:plain

 

下池にまわると、こちらにいたのもメスのカワセミのようだった。f:id:macchi105:20210901090245j:plain

 

池をめぐっていると、やけに大きい幼虫が葉っぱにとりついている。

スズメガの幼虫のようだが。f:id:macchi105:20210901090308j:plain

 

ガガンボが葉っぱの裏に隠れていた。f:id:macchi105:20210901090329j:plain

 

こちらは毛虫。触ると痛そう。f:id:macchi105:20210901090349j:plain


コブシの木の実につかまっているのは、アカスジキンカメムシの終齢幼虫のようだ。f:id:macchi105:20210901090413j:plain

成虫は緑の体に赤い模様の入った美しい虫で、“歩く宝石”と呼ばれるほどだが、幼虫は金属光沢の美しい輝きはなく、黒くて丸っこい。

この終齢幼虫から脱皮して成虫となると、脚も含めて全身が黄色一色の姿であらわれる。

やがて脚は黒くなり、少しずつ模様が浮き出てきて、緑色の美しい姿に変身していく。

生命の神秘とはこのことだろうか。

 

翅は白で、細かい黒い点が散りばめられたガ。f:id:macchi105:20210901090500j:plain

調べてみたら和名はゴマフシロハビロキバガで、別名ゴマフシロキバガというらしい。

もともとゴマフシロキバガと呼ばれていたが、ゴマフシロハビロキバガに名前が変わったとの説もあって、ホントはどうなのか?

漢字で書けば胡麻斑白翅広牙蛾。

胡麻斑(ごまふ)模様の白い色で翅が広く、牙のあるガ、というわけだが、それほど広い翅には見えないが。

 

セミの声にかわって聞こえるのが鳥の声。

遠くでアオゲラがケ、ケ、ケと鳴いていたが、近くで聞こえるかわいい声の主はシジュウカラだった。f:id:macchi105:20210901090528j:plain