善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「突破口!」

ニュージーランドの赤ワイン「セラー・セレクション・メルロ(CELLAR SELECTION MERLOT 2014)」
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同じ生産者(シレーニ・エステート)のシラーを先月飲んだばかり。きのうのはメルロ。
生産年もシラーは2013年だったが、メルロは2014年。

グラスに注いで飲み始めると、きつくてトウがたったような味。ところが、しばらくするとまろやかになる。
空気に触れた影響か。またグラスに注ぐとやはり同じ。しばらくたつとまろやかに。その変化がおもしろかった。

ワインの友で観たのは、先日昼間NHKBSでやってた「突破口!」。

1973年のアメリカ映画。ドン・シーゲル監督でウォルター・マッソー主演。
原題は「Charley Varrick(チャーリー・ヴァリック)」。つまり、主人公の名前。
それじゃ日本人にはわからんと、配給会社の人は邦題をいろいろと考えたんだろうな。その結果、考えついたのが「突破口!」。わからないでもない。

チャーリー・ヴァリックウォルター・マッソー)はかつて曲芸飛行のパイロットで、今は軽飛行機を使った農薬散布の仕事をしているが、実は“副業”で銀行強盗をやっていた。ただし、田舎の小さな銀行ばかりを襲い、小金を稼ぐことで満足していた。
ある日も田舎の小さな銀行を襲撃するが、奪った袋の中には、ナント、マフィアが資金洗浄のために預けていた巨額の金があった。
やがて、マフィアの手先からつけ狙われるようになったチャーリーは・・・という話。

ウォルター・マッソーの愛嬌ある顔だちと演技が、なぜかギャング映画と調和していた。配役の妙というべきか。
ドン・シーゲルはこの映画の2年前にクリント・イーストウッド主演の「ダーティーハリー」を撮ったばかり。
イーストウッド主演だったらまるで違った映画になっていただろう。ウォルター・マッソー主演で正解。
しかもマッソーは第二次世界大戦では空軍にいたというから飛行機操縦も得意だったかもしれない。
この映画ではクライマックスで車と飛行機の追っかけっこのシーンがあり、マッソーならうってつけだったのろう。
マッソーの相棒役をしていたのは「ダーティーハリー」で偏執狂的殺人犯のスコルピオ役で出ていたアンドリュー・ロビンソン。

なかなか掘り出し物の作品だった。