捜査中の事故での脊髄損傷による四肢マヒで車椅子生活を送りながら、なおかつ天才科学捜査官(今は立場上は民間人)リンカーン・ライム・シリーズの10作目。
第1作の『ボーン・コレクター』でのリンカーン・ライムは、首から下は左手の薬指1本しか動かせなくなったが、医学の進歩のおかげでだいぶ体が動かせられるようになってきているらしい。
第1作の『ボーン・コレクター』でのリンカーン・ライムは、首から下は左手の薬指1本しか動かせなくなったが、医学の進歩のおかげでだいぶ体が動かせられるようになってきているらしい。
今回のテーマは、アメリカ政府職員の命令によって行われた暗殺を裁こうというもの。しかもその職員とは、マンハッタンに本部を置く国家諜報運用局(NIOS)の長官という。
そういう組織が実在するかどうか知らないが、要するにCIAのような諜報組織ということか。つまり、連邦政府の高官を裁こうというのだが、そんなことが可能なのか?
政府職員には免責特権というのがあるが、道をはずれた行為、つまり与えられた権限の範囲を越えた行為をした場合は免責特権により守られることはなく、犯罪として摘発し、裁けるのだという。
たとえその暗殺が国外で行われたとしても、誤った命令による暗殺であり、被害者がアメリカ国民であるなら、その命令を発した人物を、命令を発した場所の捜査当局(今回の場合はニューヨーク州の警察と検事局)が逮捕・起訴できるという。
そういう組織が実在するかどうか知らないが、要するにCIAのような諜報組織ということか。つまり、連邦政府の高官を裁こうというのだが、そんなことが可能なのか?
政府職員には免責特権というのがあるが、道をはずれた行為、つまり与えられた権限の範囲を越えた行為をした場合は免責特権により守られることはなく、犯罪として摘発し、裁けるのだという。
たとえその暗殺が国外で行われたとしても、誤った命令による暗殺であり、被害者がアメリカ国民であるなら、その命令を発した人物を、命令を発した場所の捜査当局(今回の場合はニューヨーク州の警察と検事局)が逮捕・起訴できるという。
とても興味がわくテーマ。さらに本書の後半では、武器と思われるものを所持している不審人物を警官が射殺した場合、一定の要件を満たしていれば罪は問わないのと、まだ犯行には及んでいないがテロリストの疑いがある自国民を政府が暗殺する行為とは同じでことであり、どちらも許される行為であるのかどうか、というのもテーマとなり、興味津々で読み進む。どんでん返しはあるものの、読んだ感想としては、いずれもガッカリというか拍子抜け。
アメリカの作家らしい決着といえばそれまでだが。
アメリカの作家らしい決着といえばそれまでだが。
ところで本書で誤植を発見。
64ページ下段の6行目、「いまは灰色の紙をいつもどおりきっちり一つにまとめている」の「紙」は「髪」の誤りだろう。
64ページ下段の6行目、「いまは灰色の紙をいつもどおりきっちり一つにまとめている」の「紙」は「髪」の誤りだろう。
それから本書を読んで発見も1つ。
「トーストは厚切りで、バターを塗ってから焼いてある。その順番が唯一の正解だ」とあるところ。
トーストを食べるようになってからずーっと、バターは焼いたあとに塗っていた。
へーっ、そうだったのか。
これからは焼く前に塗ることにしよう。
ただし、固まっているバターを溶かしてからでないと塗りにくいから、よほど時間に余裕がないとネ。
「トーストは厚切りで、バターを塗ってから焼いてある。その順番が唯一の正解だ」とあるところ。
トーストを食べるようになってからずーっと、バターは焼いたあとに塗っていた。
へーっ、そうだったのか。
これからは焼く前に塗ることにしよう。
ただし、固まっているバターを溶かしてからでないと塗りにくいから、よほど時間に余裕がないとネ。