善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ヤマブキの実は?

日曜日朝の善福寺公園は快晴。風もなくて暖かで、朝から花見の場所取りが盛んだ。
 
ヤマブキの花が咲き出していた。
公園にはヤマブキが多いからやがて黄色一色の公園になるだろう。 
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ところで、ヤマブキと聞いてすぐに口をつくのが次の歌。
 
七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞかなしき
 
「後拾遺和歌集」に載っている兼明親王の歌だが、「歌道に暗い」という太田道灌の故事が知られる。
 
ヤマブキには実がない、ということは種子植物ではないということになるが、実がないにのは八重咲きのヤエヤマブキで、一重の花を咲かせるヤマブキはちゃんと実をつける。
一般的に一重の植物は雄しべと雌しべをつけ、受粉して種子をつくるが、八重咲きの花は雄しべが花びらに変化してしまったため受粉ができず、実も成らない。
園芸品種としてヤマブキを八重咲きにしたのがヤエヤマブキで、種子ができないため地下茎を伸ばして広がっていくという。
 
きのうサクラの木の下にいたのと同じ個体だろうか、カワセミのオスがジッとエサを狙っていた。 
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