水曜日朝の善福寺公園は快晴。きのうよりさらに空気が冷たいが、さわやか。
けさのカワセミは上池と下池に1羽ずつ。
上池の真ん中あたりにメスのカワセミ。
足が黒っぽいから今年生まれた娘っこのようだ。
下池もメスのカワセミ。
カラスノゴマの花が咲いていた。
花の形が変わっている。
萼片は完全に反り返っていて、花びらもやっぱり反り返って、雌しべ・雄しべが丸見え。
そして花粉をつけた雄しべは先手観音みたいに四方八方にクネリクネリと手を伸ばしている。
垂直に突き出すように伸びているのは真ん中に雌しべ、雌しべを取り囲んでいるのは「仮雄しべ」で、こちらも花粉にまみれている。
先手観音みたいにくねった雄しべと、まっすぐに突き出た雄しべよりも長い仮雄しべ、なぜこんな手の込んだことをしているのか?
それだけ受粉のチャンスを多くしようという魂胆なのか。
野菊の仲間、シラヤマギク。
やはり真ん中の黄色い雄しべ・雌しべがかなり自己主張していて、白い花びらはその鼻息に押されたのか、遠慮して咲いてる感じがする。
受粉への強い意気込みを感じる花。
キキョウに似た花は、キキョウソウか。
こちらはどこか奥ゆかしい感じ。
カリガネソウの花。
花の形が雁に似ているというので名がついたが、別名帆掛け草。
こちらの呼び名もステキだ。
果実を包む莢(さや)がまるでメガネみたい。
ヌスビトハギの仲間だろうか。
マメ科のヌスビトハギ属にはヌスビトハギ、ヤブハギ、フジカンゾウなどがあるが、いずれもメガネみたいな形をした莢をしている。
ヌスビトハギは漢字で書けば「盗人萩」。妙な名だが、その由来がおもしろい。
まるでメガネみたいな莢の形が泥棒の足跡に似ているというのだ。
牧野富太郎は「牧野日本植物図鑑」の中で次のような意味のことを述べている。
室内に潜入した泥棒というのは、足音を立てないよう足裏の外側だけを地面につけてソロリソロリと歩く。ゆえにその足跡は莢の形とそっくりになり、畢竟(ひっきょう)、盗人の足萩の意味となるのである。
もうひとつ、ヌスビトハギ属の種子は別名「ひっつき虫」と呼ばれるように、表面に短いカギ状の毛があるので服などにくっつきやすく、人に取りつく性質がまるで盗っ人みたいだというので「ヌスビトハギ」となった、との説もあるらしい。
たしかに、指につけるとひっついた。
さて、どっちをとるか?
カマキリの卵鞘(らんしょう)。
固形化した泡状物質の中に数百個の卵が入っているという。
きのう見つけたアゲハのサナギは健在。
ちかくに幼虫もいた。
紋のないテントウムシを見つけた。
よく見ると何かを捕まえている。
どうやらほかの虫を食べてるみたいだ。
テントウムシはアブラムシなどを食べる肉食だから、さもありなん。