月曜日朝の善福寺公園は晴れ。けさも暖か。途中から吹く風が冷たいが。
けさのカワセミは、上池にH子らしいメス。
朝早くから観察している人によると、けさはオスのB2くんが2回、小魚をプレゼントしてくれ、自分でもエビをゲットしていたとか。
子づくりのためには栄養とらなくちゃ、というわけか。
こっち向いて「オハヨー」。
一瞬とまってすぐ次の枝に。
氷河期の生き残り、ミツガシワが咲き出した。
寒い地域の湖沼や湿地などで見られるらしいが、暖地でも点々と分布している。
なぜなら今は暖地でもかつて氷河期のころがあり、そのころ自生していたミツガシワが今も命をつなぎ、「残存植物」として生き残っているのだという。
有名なのは京都市の深泥池(みどろがいけ)や東京・練馬区の三宝寺池に自生するミツガシワで、いずれも水生植物群として国の天然記念物に指定されている。
名前の由来は、3枚ある葉の形が「柏の葉」に似ている、あるいは家紋の「三ツ柏」に似ているというところからきているといわれる。
ちなみに、スリーダイヤモンドで知られる三菱のマークは、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の家紋「三階菱」と、出身地の土佐藩主・山内家の家紋「三ツ柏」を合わせたもの。
ニリンソウも咲き出した。
1本の茎から2輪の花が咲くというのでこの名がついたが、2輪目はまだツボミだ。
公園のあちこちでヤマブキも咲き出していた。
ヤマブキといえば「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」の歌で知られ、太田道灌の故事から「実のならないもの」とされているが、実がならないのは歌にある通り八重咲きのヤマブキで、一重咲きのものはちゃんと実がなる。
ちなみに太田道灌の故事とは、若き日の太田道灌が外出のおり、にわかの雨で蓑を借りようとしたところ、若い女性が何もいわずヤマブキの花一枝を差し出したので、道灌は怒って帰った。のちに「七重八重・・・」の歌に託した「蓑」と「実の」をひっかけた意味を知り、無学を恥じたという有名な話。