金曜日朝の善福寺公園は曇り。けさも風はさわやか。
公園に行く途中、電信柱の上の方で甘ったれたような鳥の鳴き声がする。
見上げると、ワカケホンセイインコが鳴いていた。
子どものインコが親を呼んでいるのだろうか。
木の虚の中に次々とミツバチが入っていく。
ちょうど今ごろはニホンミツバチの分封の時期。
分封は分蜂ともいうが、巣が大きくなるとそれまでいた女王バチが半分ほどの働きバチを連れて集団で引越しをすることをいう。残った巣には新しい女王蜂が誕生する。
木の虚に新しい巣をつくり、せっせと花の蜜と花粉を集めてきているようだ。
脚に黄色い花粉の塊、花粉ダンゴをつけた働きバチも巣に入っていった。
上池のカワセミの幼鳥を探す。
1羽が葉っぱに隠れるようにしていたが、ほかの3羽は見あたらない。
すると母親のサクラが大きめの魚をゲットして、枝に叩きつけたりして痛めつけている。
子どもにエサを与えるのはもっぱら父親の文二の仕事で、彼女は自分で食べてばかり。
けさも大きい獲物をゴクリと飲み込んでいた。
下池に回ると、小鳥の群れと遭遇。
逆光でよく分からないが、頭ボサボサのエナガ。
巣立ったばかりの幼鳥のようだ。
シジュウカラが2羽いて、1羽がエサをついばんでいる。
親鳥が幼鳥に捕らえたエサを与えているところかな?
コゲラも木を登りながら採餌中。
再び上池に向かう途中、かなり大きめのハチを発見。
大きさからしてツチバチの仲間だろうか?
上池に戻ると、母親のサクラがとまっている近くに、父親の文二がやってきた。
2羽で向き合ってご対面。
すると文二がサクラの上に乗っかって交尾を始めた。
2番子の子づくりが着々と進んでいるようだ。
子どもたちは?と探すと、葉っぱの陰に2羽の幼鳥。
同じ方向を向いている。
何かに警戒しているのか、2羽でシンクロするように身構えている。
生まれて間もない子どものカワセミにとって、見るものはすべて新しい発見の連続だろう。
公園から帰ろうとしたら、親と子どもか、それとも子ども同士か、3羽のカワセミが瑠璃色の羽を輝かせながら水の上をツィーッと弧を描くように飛んでいた。
その美しい光景に思わず見とれた朝だった。