善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

仙人みたいなカマキリ

水曜日朝の善福寺公園は曇り。風がなく、ムシムシ。雲の合間からときおり強い日差しが差し込む。

 

上池には、けさもカワセミのオスのブンジ(B2)くんらしいのがいた。

 

久々に見るウズグモの渦。

 

下池にまわると、木のてっぺんにアオサギがいて、羽を広げて羽繕いしているようなのだが、首をくねくねと曲げている。

まるでヘビがとぐろを巻いているみたいなんだが、キリンでも人間でも頸椎(けいつい)の数が7個と決まっている哺乳類と違い、サギ類は頸椎の数が多く、アオサギは17個もある。

エサを獲りやすくした進化の結果だろうが、おかげでクネクネと自由自在に首を曲げることができる。

お次は羽を広げて日向ぼっこ?

ジュディ・オングが両手を広げて「女は海~」と歌ってるようにも見えるが、首はまだ曲がったまま。

 

池のほとり近くでは、ゴイサギの親子だろうか?

左が大人のゴイサギ。右は子どものホシゴイ。

 

カワセミのメスがやってきていた。

サクラちゃんかな?

 

再び上池に戻ると、池のほとりでカリガネソウ(雁金草)が咲き始めていた。

秋の到来を告げる花。

上に弓なりに飛び出した雄しべと雌しべ、それに花の形が雁(カリ、ガン)が飛ぶ姿に似ているというので名がついた。

カリガネ」とは、「雁が音(雁の鳴き声)」から「雁金」と書くようになり、鳴き声が転じて雁を指すようになったといわれる。

帆掛け舟にも似ているというので、別名・ホカケソウ(帆掛草)とも呼ばれる。

花びらの下側の1枚が大きくなっているのは、虫たちが蜜を吸いに訪れた際に留まりやすくするため。

清楚な花の大サービス。

 

葉っぱに隠れて、逆さまになって獲物がやってくるのを待ってるハラビロカマキリ

緑色の体で茎に擬態しているのだろうか。

 

するとその近くに、木の色に同化したようなカマキリ。

茶色のカマキリはときどき見るが、ここまで樹木色のカマキリをはじめて見た。

こうなるともはや風雪を生き抜いたカマ仙人のように見える。

まるで枯れ枝みたいにグラデーションがかかっていて、なかなか芸が細かい。

 

足元ではニホンカナヘビの子どもだろうか。ちっちゃいけれど尻尾は長い。

 

帰り道、すごいスピードで獲物を運んでいるアリがいた。

かなり大きめのアリのようだが、たった1匹でよくもあれだけ大きいものを運べるものだと感心した。