善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ムシヒキアブの複眼の妖しい輝き

火曜日朝の善福寺公園は曇り。風がなく、蒸し暑い。

 

上池のカワセミを探すと、水しぶきが上がったのでよくみると1羽がダイブして獲物をゲットしたところだった。f:id:macchi105:20210720090024j:plain

オスのようで、獲った魚の頭を上にするプレゼントポーズ。

メスを探しているのだろうか。やがてそのまま飛び去った。

カワセミは春から夏まで、多いときは3回ぐらい繁殖するというから、再び子づくりを始めたのかもしれない。

 

アオサギが長~い首をのばしている。f:id:macchi105:20210720092045j:plain

まるでキリンの首みたいだが、キリンの首は哺乳類の中では並外れて長いものの、頸椎の数はわれわれ人間と同じく7個。しかし、鳥は多くの種で13個から25個ぐらいあり、アオサギの頸椎の数も多いに違いない。それで自由自在に首をのばしたり縮めたりできるのだ。

 

下池にまわると、きのう木の上でアオサギとカラスが対峙していたあたりは、アオサギが1羽いるだけで静か。抱卵はしていなかったのか。

 

池をめぐっていると、ゴイサギが飛んできてロープにとまったところ。f:id:macchi105:20210720090106j:plain

指でガッシとロープをつかまえている。

 

池の水が善福寺川に落ちる当たりでは、メスのカワセミが獲物をねらっていたが、やがて川の方向に飛んでいった。f:id:macchi105:20210720090308j:plain

 

シジミチョウが翅を休めていた。f:id:macchi105:20210720090331j:plain

 

大きめのアブらしいのがとまっている。かすかに尖った口吻が見えるからムシヒキアブの仲間だろう。

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しかも、複眼が緑色だ。上から見たところ。f:id:macchi105:20210720090421j:plain

緑の複眼を持つ肉食ハンター、アオメアブのようだ。

さらに近づいてみると、緑色だけでなく、オレンジや金色とグラデーションが美しい。f:id:macchi105:20210720090450j:plain

光の加減で複眼が妖しく光って美しい。

その妖しい眼で獲物をねらうのだろうか。

 

葉っぱの上に大きなクモが脚をいっぱいに広げている。

イオウイロハシリグモだろうか。かなり大きい。f:id:macchi105:20210720090516j:plain

近づくと、ガイコツみたいな頭をしていて、8つの眼があった。f:id:macchi105:20210720090544j:plain


けさもウズグモの渦巻き網。

網の裏ではクモが隠れている。f:id:macchi105:20210720091214j:plain

ところが、近くに1本棒の網。

作りはウズグモの網に似ているが、渦を巻いてなくて垂直になっている。f:id:macchi105:20210720091132j:plain

先日はX字を描くコガネグモの網を見たが、それとも違う。

裏にクモが隠れているようだから、これも獲物を引き寄せる網の役割をしているのだろうか。

 

シジミチョウが翅を広げていた。f:id:macchi105:20210720091253j:plain

シジミチョウのオス・メスはすぐに見分けられる。翅を広げるとメスは真っ黒だが、オスは薄い水色っぽい色をしている。

いつもは翅を閉じてとまっているが、ときどきこうして翅を広げる。骨休めならぬ翅休めか?