チリの赤ワイン「エノテカ・カベルネ・ソーヴィニヨン(ENOTECA CABERNET SAUVIGNON)2019」
(写真はこのあと牛ステーキ。パンは吉祥寺・ダンディゾンのパン)
チリのワイナリー、モンテスが、日本のワイン商社エノテカのためにつくったエノテカオリジナルボトル。日本人向けにつくったからか、とても飲みやすいワイン。
ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたイギリス映画「秘密と嘘」。
1996年の作品。
原題「SECRETS & LIES」
監督マイク・リー、出演ブレンダ・ブレッシン、マリアンヌ・ジャン=バプティスト、ティモシー・スポール、フィリス・ローガン、クレア・ラッシュブルックほか。
黒人女性のホーテンス(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)は、母親を亡くしてひとりぼっちになった直後、自分が養子だったことを知り、実母探しを始める。
一方、白人の中年女性で、私生児の娘ロクサンヌ(クレア・ラッシュブルック)と2人で暮らしているのがシンシア(ブレンダ・ブレシン)。彼女の弟で写真家のモーリス(ティモシー・スポール)は2人のことが気がかりで、妻と話し合ってロクサンヌの誕生日に2人を自宅へ招くことに。
そんな折り、ホーテンスは実母の居所を探し出し、電話をかけるが、実母とはシンシアだった。シンシアは16歳のとき出産し、顔も見ずに養子に出した子どもがいた。相手は黒人で、誰にも明かせない秘密だった。戸惑いながらもホーテンスと会う約束をするシンシアだったが・・・。
いやに緊張感のある映画だなーと思ってみていたが、監督は舞台出身で、脚本は一切使わずに、徹底したリハーサルの中で現場で役者とともに即興的につくり上げた映画だとあとで知った。
母と2人の私生児の娘と、姉と弟、そして弟夫婦にも子どもが産まれない悩みがあり、みんなそれぞれに秘密があり、嘘がある。しかし、家族の愛は、秘密も嘘も乗り越えて、絆をより強くしていく。
ついでにその前に観た映画。
1996年の作品。
原題は「A TIME TO KILL」
監督ジョエル・シュマッカー、出演マシュー・マコノヒー、サンドラ・ブロック、サミュエル・L・ジャクソン、ケヴィン・スペイシー、ドナルド・サザーランド、キーファー・サザーランドほか。
原作はグリシャムの「評決のとき」。
ミシシッピー州の街カントンで10歳の黒人少女が2人の白人青年に暴行された。娘の哀れな姿に心を傷めた父カール・リー(サミュエル・L・ジャクソン)は裁判所に行き、マシンガンで2人を射殺する。カール・リーと顔馴染みの新米弁護士ジェイク(マシュー・マコノヒー)は、黒人への差別意識が根強く残るこの土地での裁判が前途多難とわかっていながら、弁護を引き受ける。
人種差別問題が絡んだ事件の裁判を通して、正義と真実の問題に取り組む人々の姿を描いたサスペンスタッチのヒューマンドラマ。グリシャムが自身の新米弁護士時代の体験にもとづき執筆した処女小説を映画化したもの。
1940年の作品。
原題「THE WESTERNER」
監督ウィリアム・ワイラー、出演ゲーリー・クーパー、ウォルター・ブレナン、ドリス・ダベンポート、リリアン・ボンドほか。
1880年代のテキサス。南北戦争も終り、人は西へと向かう。西部はそれまで牛飼いたちの天国だったが、新天地を求めて農民たちが移住してきた。農民たちは畑を耕し始め、自由に牛を移動させていた牛飼いたちとの間で紛争が起きていく。
酒場の経営者で、同時に判事でもあったロイ・ビーン(ウォルター・ブレナン)は、牛飼いたちの後ろ楯として農民への嫌がらせを繰り返していた。そこへやってきたのが流れ者のコール(ゲイリー・クーパー)。馬泥棒の嫌疑で捕らえられたコールだったが、即決で縛り首にしたがると評判のビーンとの間で、奇妙な友情が芽生える・・・。
自分の酒場を法廷にして、気に入らない者はみんな有罪にしてしまい、町に君臨する判事ビーン。何と実在の人物だったという。
ゲイリー・クーパーが若くてカッコイイ。クーパー、このとき39歳だった。
民放のBSで放送していたアメリカ・オーストラリア・イギリスの合作映画「ピーター・ラビット」。
2018年の作品。
監督ウィル・グラック、出演ドーナル・グリーソン、ローズ・バーンほか。
世界中で親しまれている絵本「ピーター・ラビット」初実写映画版、というより実写とCGアニメーションを合成した作品。
イギリスの湖水地方。いたずら好きなウサギのピーターとその仲間がいるすぐ近くには心優しい画家のビア(ローズ・バーン)が住んでいた。ある日、ビアの隣にロンドンから神経質そうな青年マグレガー(ドーナル・グリーソン)が引っ越してくる。彼がビアに惹かれたことで、ピーターとマグレガーはライバル関係になる。さまざまないたずらを仕かけるピーターに、マグレガーも反撃を試みるが・・・。
CGで描くウサギや動物たちがあまりによくできているので、登場する人間までCGじゃないの?と疑ってしまうほどだった。