土曜日朝の善福寺公園は始め曇り、のち快晴。
風は涼しいが、日差しは暑い。
けさも上池では、遠くにH子らしいメスのカワセミ。
オスと交代でやってきているらしい。
ひょっとしてどこかで子育て中?
一方、下池では、先住民のカワセミのオスの三郎くんが、新参者のカワセミのオスらしいのを追いかけていた。
青紫色に輝く翅を開いてチョウがとまっている。
ムラサキシジミのようだ。
翅を閉じると地味で枯れ葉と同じになるが、開くと美しい。
最近の研究で、ムラサキシジミの幼虫はとても賢いことが明らかになっている。
幼虫はスダジイやアラカシなどのブナ科の常緑樹の葉っぱをエサにしているが、成長すると葉っぱを綴って巣をつくる。さらに自分の体から蜜を分泌させてアミメアリという小型のアリを誘引する。するとアリの脳内ではドーパミンの働きが抑制され、攻撃的にならないばかりかムラサキシジミの幼虫を護衛するようになるという。
かつてはこれはそれぞれの生きものに利益になるようにとの「相互共生」と考えられてきたが、最近の研究で、ムラサキシジミの幼虫が意図的にコントロールしているのではないかといわれている。
そういえば最近、ゴキブリの脳に毒針を刺してゾンビ化し、自分の思い通りにさせるサトセナガアナバチを見たばかりだが、あれと同じことをムラサキシジミの幼虫はやっているのだろうか。
今年もウズグモを発見。
水平に網を張って、網の中央だけ渦を巻くように糸を太くしている。
実はその下にクモが隠れていて、近づいてくる獲物に見えないようにする「隠れ帯(かくれおび)」だという。
たしかに上からは見えないが、横からだとバッチリ見える。
セセリチョウがとまっているのだが、翅を半分閉じていると不思議な形に見える。
葉っぱの上にカミキリムシ。
体は黄緑色で上翅に2本の帯。フタオビミドリトラカミキリのようだ。
漢字で書くと「双帯緑虎天牛」。長い触覚を牛の角になぞらえ「天牛」と書く。
意外なことに、フタオビミドリトラカミキリは、幼虫は各種広葉樹の枯れ木を食べるが、大人になるとアカメガシワやアジサイ類の花の蜜や花粉をエサにするという。
カミキリムシの特徴といえば、鋭いキバのようなアゴ。だから成虫も幼虫もバリバリムシャムシャ木の皮かなんかを食べるかと思ったら、もっぱら木を食べるのは幼虫で、大人になると種によって食べるものは変わるという。
木を食べるものもいれば、植物の葉や茎を食べるものもいて、花の蜜を吸ったり花粉を食べるものもいるようだ。
木や葉っぱなどを食べるものは口が下向きについているが、花の蜜が好物だと、蜜を吸いやすいように口が上向きになっているという。たしかによく見ると、口が上向きについている。
公園散歩からの帰り、アサザの葉っぱの上でジッとしていたカイツブリはどうなったかともう一度見ると、少し離れたところでやっぱりジッとしていた。
ハテ?