善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

枝ごとちょっきりハイイロチョッキリ

金曜日朝の善福寺公園は曇り。風もあり涼しい。

 

上池にけさもメスのH子らしいカワセミ

 

いつの間にかキキョウ(桔梗)が咲いていた。

秋の七草のひとつで秋の花のイメージが強いが、実際の開花は梅雨のころから始まり、夏を通じて初秋の九月までという。

よく見ると、花によって雄しべ・雌しべの出方が違う。

キキョウは両性花だが、自家受粉を避けるため雄性先熟で、まず雄しべが熟して花粉を出し、受粉を媒介してくれる虫がやってくるのを待つ。

やがて雄しべが干からびると、今度は真ん中の雌しべがのびてきて、5つに裂けて虫が花粉を運んでくるのを待っている。

子孫繁栄のためのキキョウの戦略だ。

 

池の端に咲く水生植物のアサザの近くに、2羽のカイツブリがやってきた。

カップルなのか、先日は巣づくりしていたが途中でやめちゃったみたいだ。

水に浮かんだ葉っぱをつついているうちに小魚をゲット。

プレゼントでもするのかと思ったらそんなことはなく、離れたところに行って飲み込んだ。

もう1羽も、負けじ?と獲物を探しているところ。

 

けさはベッコウハゴロモの幼虫をよく見る。

お尻のあたりからロウでできた細い糸のようなものを出し、それが放射状に伸びている。

ひょうきんというか奇態な姿。綿毛にでも擬態しているのだろうか。

 

サシガメが獲物を捕らえていた。

 

やっぱり夏だ、フヨウ(芙蓉)が咲き始めた。

 

葉っぱの上にいるのは鼻の長いゾウムシかな?と思ったら、シギゾウムシに姿も生態も似ているハイイロチョッキリのようだ。

鼻に見えるのは長い口吻で、その先には丈夫なアゴがあり、夏のおわりごろになるとコナラやクヌギなどの、まだ青いドングリに穴を開けてその中に産卵する。産卵を終えると、葉がついたままの枝ごとチョッキリと切り落とすのでハイイロチョッキリ。

枝を切り落とすほどなのだから、相当鋭いアゴを持っているのだろう。

卵から孵った幼虫は地面に落ちたドングリを食べ、土に潜って越冬する。

 

きのうの七夕の余韻で笹飾りが残っていた。

短冊の中にあった願いごとの1つ。

「お金とすきぴ急募」

すきぴって何?

「好きな人」という意味で、「好きなピープル」の略だとか。

知ってました?