善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

メスのちオスのロウバイの花

土曜日朝の善福寺公園は快晴。風もなし。そろそろ花粉の季節らしい。

 

けさもあちこちでメジロが飛んでいる。

幹に垂直にとまってよく落ちないものだ。f:id:macchi105:20210206090709j:plain

上池では池の真ん中の遠いところにメスのカワセミf:id:macchi105:20210206090739j:plain

離れたところにもう1羽いたから、そちらはオスだろう。

そろそろ“恋バナ” のころか。

 

下池のカワセミはすぐ目の前にとまっていた。f:id:macchi105:20210206090856j:plain

散歩中の人たちがみんな足をとめて、ながめたり写真をとったり。

 

今、公園はロウバイ(蝋梅)の花が真っ盛り。公園内のあちこちにロウバイが植えられているが、どの木の花も満開で、前を通ると甘くてい~い香りが漂ってくる。

ロウバイの花を子細に観察すると、微妙な違いに気がつく。

花の中をのぞき込むと、雄しべが広がっている花があるかと思えば、別の木を見ると、雄しべが中央に集まっている花がある。

これはどうしたわけか?

実はロウバイは雌性先熟の植物で、雌しべと雄しべが熟する時期をずらし、雌しべが先に熟して他の花の花粉を受け取ることによって、自家受粉を避けているのだ。

 

ロウバイの花の咲き始め。中央に糸状の雌しべがあって、雄しべは広がっていてまだ花粉を出していない。f:id:macchi105:20210206091025j:plain

一方、咲いてから数日後の花では、雄しべが中央に集まって葯から花粉をたくさん出している。

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こうして、ロウバイは雌しべを先に熟して、鳥や虫が運んできてくれた他の花の花粉を受け取り、その後、雄しべが熟して花粉を他の花に運んでもらうのだ。

つまりは、始めはメス(雌性期)で、そのあとオス(雄性期)へと変化していくのがロウバイというわけなんだね。