土曜日朝の善福寺公園は快晴。風もなし。そろそろ花粉の季節らしい。
けさもあちこちでメジロが飛んでいる。
幹に垂直にとまってよく落ちないものだ。
上池では池の真ん中の遠いところにメスのカワセミ。
離れたところにもう1羽いたから、そちらはオスだろう。
そろそろ“恋バナ” のころか。
下池のカワセミはすぐ目の前にとまっていた。
散歩中の人たちがみんな足をとめて、ながめたり写真をとったり。
今、公園はロウバイ(蝋梅)の花が真っ盛り。公園内のあちこちにロウバイが植えられているが、どの木の花も満開で、前を通ると甘くてい~い香りが漂ってくる。
ロウバイの花を子細に観察すると、微妙な違いに気がつく。
花の中をのぞき込むと、雄しべが広がっている花があるかと思えば、別の木を見ると、雄しべが中央に集まっている花がある。
これはどうしたわけか?
実はロウバイは雌性先熟の植物で、雌しべと雄しべが熟する時期をずらし、雌しべが先に熟して他の花の花粉を受け取ることによって、自家受粉を避けているのだ。
ロウバイの花の咲き始め。中央に糸状の雌しべがあって、雄しべは広がっていてまだ花粉を出していない。
一方、咲いてから数日後の花では、雄しべが中央に集まって葯から花粉をたくさん出している。
こうして、ロウバイは雌しべを先に熟して、鳥や虫が運んできてくれた他の花の花粉を受け取り、その後、雄しべが熟して花粉を他の花に運んでもらうのだ。
つまりは、始めはメス(雌性期)で、そのあとオス(雄性期)へと変化していくのがロウバイというわけなんだね。