善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

池の氷とカワセミの関係

水曜日朝の善福寺公園は快晴。風はないが冷え込みがキツい。

それもそのはず、池には今冬初めて氷が張っていた。上池は7割がた、下池も半分ほど薄い氷におおわれていた。

 

氷が張っていると水の中の小魚を捕らえて食べるカワセミには不利だ。

カワセミは1、2mぐらい上の枝から水面をにらみつけて、魚が泳いでいるところをねらう。

どうしたって氷が張ってれば水の中が見えないから、氷のないところを選ぶしかない。

だから北海道ではカワセミ夏鳥で、冬に氷の張るころは姿をあらわさないといわれる。

幸い、善福寺公園では池が全面結氷するのはまれで、けさもカワセミが好んでとまるあたりの池の淵は氷が張ってない。

オスのムッくんらしいのが飛んできた。

しかし、ここはいつもは上池にいるもう1羽のオス、マルちゃんのテリトリーなんだが・・・。

縄張りをめぐって風雲急か?

 

メスのヤエちゃんはいつものお気に入りの場所に。

 

上池と下池の間を流れる小川(遅野井川)では、きのうはいろんな鳥がやってきてにぎやかだったが、けさはアオジが独り占め。

地面に落ちてる実を盛んに漁っていた。

 

下池をめぐっていると、久々に3Kくんらしいオスのカワセミ

三郎とケイコの間に去年生まれたオス。

エサを探してあちこち移動して、高いイチョウの枝に。

しかし、この下は池が凍っていて魚が見えないはずなんだが・・・。

それをカワセミは知ってか知らずか。

 

今、公園のあちこちでロウバイが咲いていて、いい香りが漂っている。

下向きに咲くロウバイの花を下からのぞくと、花によって咲き方が違うのがわかる。

実はロウバイは雌性先熟の植物で、雌しべと雄しべが熟する時期をずらし、雌しべが先に熟して他の花の花粉を受け取ることによって、自家受粉を避けている。

ロウバイの花の咲き始めのころ。

中央に雌しべがあって、雄しべは広がっていてまだ花粉を出していない。

このチャンスをねらって鳥や虫がほかの花から花粉を運んでくると受精する。

一方こちらは咲いてから何日かたった花。

雄しべが中央に集まって花粉をたくさん出している。

賢いロウバイ生存戦略だ。