金曜日朝の善福寺公園は曇り。朝は涼しくてすごしやすい。
ヒメヒオウギズイセンが咲き出した。
ヤブカンゾウといい、夏はオレンジの花が目立つ。
太陽の色に近くしているのか。
池の真ん中の杭のあたりに3羽のカワセミが止まっていた。
1羽がエサをゲット。
エサをゲットしたのは親のようで、右側は巣立ったばかりの若造のようだ。
「おとーさん、がんばってるよ」とエサを高く掲げて?“ヤッター”のポーズ。(お父さんかどうかは遠くてよく分からないが)
そのうち1羽が近くに飛んできた。
近くで見ると全身がまだ黒い。オスの若造のようだ。
遠くではさきほどの親が残った子どもにエサを与えようとしている。
ブルーギルの子どもか、平べったくてなかなか渡せない。
親もまだ与えなれしてないのか、しばらくくわえたままで子どもはピーピーいいながらエサをねだっている。
ようやくエサを渡すのに成功。
エサをくわえた子どもは喜々として遠くに飛んで行った。
カマキリが前脚をそろえて「イラッシャ~イ」ポーズをしていた。
黄色一色のテントウムシはキイロテントウか。
よく見ると胸部に一対の黒紋がある。
茶色と明るい黄色が目につくガ。
マエキトビエダシャクのようだ。
前翅前縁に沿って黄色い紋があるエダシャクで、日本固有種。
前縁が黄色いのでマエキ、トビの羽のように茶色(トビ色)なのでトビ、幼虫が枝に擬態し尺を取るように移動するのでエダシャク。合わせてマエキトビエダシャクとなる。
ひょいっと見ると、めくれた枯れ葉が葉っぱに落ちてるように見える。
そうやって幼虫も成虫も巧みに擬態して生き延びているようだ。
ところで、先日見た口吻の長いシギゾウムシについて調べたら、おもしろいことがわかった。
何で口吻があんなに長いかというと、シギゾウムシの産卵行動と関係しているようだ。
シギゾウムシはドングリの中に産卵する。
このために役立つのが長い口吻で、ドングリに口吻を刺すと左右にグリグリと回転して、穴を開けていく。奥深くまで穴があいたら体を反転させて卵を産みつける。
産卵はドングリがまだ若いうちに行われるので、ドングリの成長とともに穴は塞がる。
ドングリの中で孵化した幼虫はドングリを食べて成長するというわけだ。
鳥のシギのクチバシに似ているのでシギゾウムシ。
シギは海辺の泥の穴の中にクチバシを突っ込み、ゴカイや貝なんかをひっぱり出して食べる。
口はそれぞれ用途に応じて、うまい具合にできているようだ。