善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

オオスカシバを見ないワケは?

水曜日朝の善福寺公園は晴れ。気温はきのうよりは少し低いが、ちょっと刺激的で散歩にはいいかもしれない。

 

けさは行く先々でエナガと出会う。

まずは公園に行く途中、民家の庭から突き出たマツの枝にエナガの群れ。

エナガはマツの実も食べるのだろうか。

エナガの食性は雑食で、木の枝に隠れている小さな昆虫とかクモ類、木の実、草の種子などいいろんなものを食べるようだ。

特に好んで食べるのがアブラムシだそうで、葉先にいるアブラムシを飛びながら捕食したりもするらしい。

また、熟した果実や樹皮の割れ目からにじみ出た樹液、木についた菌類も食べることがあるという。

エナガに混じってメジロも食事中。

 

公園に着いて、上池をめぐろうとするとカワセミの声がする。やがて、葉陰で休んでいるところを発見。

オスのようだが、近くにメスやほかのカワセミのの姿はなかった。

 

上池を半周して下池へ。

ここでもエナガの群れと遭遇。

ウメやサクラの枝を盛んにつついている。

やがて次のエサ場へと飛び去っていった。

 

下池を1周して再び上池に向かう。

アザミの花にやってきたのはホシホウジャク。

長い口吻を伸ばして、ホバリングしながら花の蜜を吸っていた。

同じようにホバリングしながら花蜜を吸うスズメガの仲間にオオスカシバがいるが、この秋はホシホウジャクは毎日のように見るがオオスカシバはまるで見ない。

どこ行っちゃったのか?

公園では、ホシホウジャクやオオスカシバが好きそうなアベリアとかカリガネソウ、フヨウ、アザミといった花の蜜は豊富にある。

問題は幼虫が好むものだ。幼虫には食性があって、食べる植物の種類は決まっていて、成虫はその植物に産卵する。

オオスカシバの幼虫が好んで食べるのはクチナシの葉なので、成虫はクチナシの木に産卵する。一方、ホシホウジャクの幼虫の食草はヘクソカズラだ。

公園では、クチナシの木はあることはあるが、弱ってしまったのか、今年はほとんど花が咲かなかった。公園近くの民家も、最近は庭を持たない家が増えて、クチナシは減っているだろう。

これに対してヘクソカズラはたくましいゆえか、公園のあちこちに勢力を広げ、花を咲かせている。

その違いが、ホシホウジャクは毎日見るのにオオスカシバは見なくなった理由なのかもしれない。

 

公園から帰ろうとしたら、2羽のカワセミが追っかけっこをしていて、遠くに消えた。

やがて1羽が飛んできて茂みの中に入って行った。すると、また2羽が飛んできて遠くに去っていく。

ハテ、上池には3羽のカワセミがいるの?