善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

朝日浴び虹色に輝くセセリチョウ

火曜日朝の善福寺公園は快晴。朝の気温はきのうより高め。うららかな感じ。

 

上池のほとりで、季節外れのツツジが咲いている、と思ったら、秋に咲くニオイツツジだった。

鼻を近づけるとほのかにいい香り。

ほとんどのツツジの花には匂いがないが、匂いがするというのでついた和名がニオイツツジ

アメリカでつくられた園芸品種らしい。

 

カメムシがジッとしていた。

正面から見ると、目と目が離れたキュートなお顔。

上から見たところ。三角形の小楯板が赤っぽい。

ツノカメムシの仲間で背中が赤いセアカツノカメムシだろうか。

 

カワセミの鳴き声がするので探すと、遠くにカワセミ

メスのようだが、別のところからもカワセミの声が聞こえてきて、そっちのほうへ飛んで行って姿が見えなくなった。

ひょっとして先日も近くにいたオスだろうか?

 

上池を半周して下池を1周。

さけもカワセミの姿はなし。

再び上池に向かっていると、アカトンボが翅を休めている。

飛び疲れたのか翅をペタッと下におろしている。

どうしたのかな、元気なくなったのかな?とつつくと、飛んで行った。

 

イチモンジセセリがアザミの蜜を吸っている。

そっと近づいてよく見ると、朝日に照らされて、頭や背中のあたりとか、いつもは白い一文字に見える斑点が、青色というか虹色に輝いている。

これは色素による色ではなく、表面に微細な構造が施されていて、干渉や散乱などの光学現象によって色が見える「構造色」と呼ばれるものだ。

小さな虫でも、自分を美しく見せるこんなワザを持っているなんて、あらためて感服する。

同時に、その輝きは朝日が照らしてくれるおかげでもあるのだから、お日さまに感謝。

 

葉っぱに隠れたカマキリの卵を発見。

卵鞘(らんしょう)あるいは卵嚢(らんのう)といって、泡状の物質の中に、おそらく何100個ものカマキリの卵が入っている。

泡といっても固くなっていて、たくさんの空気を含んでいるので断熱効果があり、急激な外気温度の変化にも耐えられる構造になっている。

来年春の孵化をこの中で待つのだろう。

 

再び上池へ。

池の淵の見えにくいところにカワセミがいた。

先ほど見たメスのカワセミのようだ。

やがて飛び去った、と思ったら、遠くのセイタカアワダチソウが咲いているあたりの枝にとまった。

オスとのデートを待っているのかな?