きょうから5月、月曜日朝の善福寺公園は曇り。風はさわやか。
公園に着くと、上池の遠くの方に2羽のカワセミが並んでいて、オスの文二とメスのサクラのようだが、交尾を始めた。
早い時間からいた人によると、文二はエサをくわえて巣に向かっていったというから、ヒナに給餌してすぐに戻ってきたようだ。
忙しい文二くん。
池をめぐってカワセミのいるところに近づくと、目の前で文二がエサをゲットしたが、すぐに食べちゃった。
ゴックン丸飲みしたところ。
ヒナにあげるだけでなく、自分も食べないと生きていけない。
その後はサクラのそばに行って、しばらくジッとしていた。
池のほとりでトサシモツケが咲いていた。
NHKの朝ドラで放送中の「らんまん」の主人公、牧野富太郎が名付け親。
牧野富太郎は四国の高知県出身だが、もともと四国の固有種で、四万十川や徳島県の那賀川、勝浦川だけに分布していたという。
コデマリに似た白い花を咲かせるが、自生地では数が減って貴重な植物となっているという。
よく似ているのにイブキシモツケがあり、コデマリ、トサシモツケ、イブキシモツケは“コデマリ三姉妹”とかいって見分けがつきにくい。
中国原産のコデマリは葉裏に毛がないが、イブキシモツケは葉裏に毛が密生していて、トサシモツケは花期が一番遅くて、葉が線形をしているので違いがわかるという。
下池に回ると、オスのカワセミがあっちいったりこっちきたりしていて、エサをゲットして葉っぱの陰で食事中。
独り身で、あげる相手もいないのか。
池をめぐっていると、さきほどのカワセミだろうか。
再び上池に向かう途中で見つけたのは、とても小さなカマキリ。
今年の初カマキリだが、孵化してまもない子どものようだ。
カマキリは1つの卵嚢から何100匹もがいっぺんに孵化するから、単独でいるということは仲間から離れて一人立ちしたということだろう。
後ろ脚の太ももあたりがやけに太いカメムシ。
ホオズキやヒルガオ科の植物が大好物というホオズキカメムシだろうか?
エノキの木で羽化したばかりのゴマダラチョウを発見!
翅のはじのほうが少し赤くなっているから、アカボシゴマダラのようだ。
大型のタテハチョウで、春型と夏型があり、今ごろ羽化する春型の、特にメスは赤い斑紋を持たず、黒色部分が少なく全体に白っぽく見えるという。
さなぎから出てきたばかりで、翅を乾かしているところか、ジッとしている。
オレンジ色の複眼。丸めていた細長い黄色の口吻が少しずつ伸びてきていた。
やがて大空に向かって飛び立っていくのだろう。
上池に戻ると、カワセミの文二がエサをねらっていた。
ダイブして小魚をゲット。
葉っぱの陰でわかりにくいが、給餌ポーズでエサをくわえて巣の方向に飛んでいき、すぐに戻ってきてまたエサをねらい始めた。