月曜日朝の善福寺公園は快晴。だんだん太陽の位置が低くなって、朝が早いと日差しがほとんど横のほうから差し込んでくるのでまぶしいのなんの。
公園のギンモクセイが咲いていた。
漢字で書くと銀木犀。中国原産の常緑小高木で、原産地では木材を家具や彫刻に用いるほか、花を茶や食べもの、酒の香りづけに使ったりするそうだ。
われわれ日本人にとって親しみがあるのは強い香りのするキンモクセイ(金木犀)で、町中でもよく見かけるが、ギンモクセイは余り見ない。
しかし、キンモクセイはギンモクセイの変種として生まれたものであり、単に「木犀」という場合はふつうはギンモクセイを指すのだという。
キンモクセイをギンモクセイの変種として発見し、学名をつけたのは植物学者の牧野富太郎だ。
公園の池のほとりには、ブラシのような穂が特徴のチカラシバがたくさん生えているが、そこで見つけたのがキリギリスのような虫。
よく見たら、ヒゲのような触角の長いこと。体長の3倍ぐらいある。
キリギリスの仲間で、成虫のメスは産卵管がとても長くて、それでこの名がついたが、オスには当然ながら産卵管はない。
ササ(笹)に棲むキリギリスというのでササキリ。
上池を半周、下池を1周して再び上池に向かっていると、上池と下池をつなぐ小川(遅野井川)にコサギの姿。
すると、頭の上の右方からエナガの声が聞こえる。
エナガの群れが朝の食事にやってきたところだった。
10数羽はいるだろうか、そのにぎやかなこと。
やがて次々と遠くへ飛び去っていった。
赤くなったコブシの実が天に突き出していた。