善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

有馬記念2014 穴馬は?

今年を締めくくる競馬のグランプリレース、有馬記念が間もなく(28日)となった。

年の瀬だというのを馬も知っているのか、波乱も多い。ただし、波乱が多いのは馬場の問題もあって、秋からずっと使い続けた中山競馬場の芝が傷んできて、荒れ馬場になるおかげで紛れが多い、ともいわれるが、今年は開催を休んでまでの大規模な改修工事が行われ、馬場の状態がいいらしい。それでいつものような波乱はないかもしれない、との見方もある。

過去の競馬を見ると、10番人気以下の馬がけっこう3連単の3着以内に突っ込んできたりしているのが有馬記念だ。
どんな馬が来ているか、2012年以前の過去5年を振り返ってみよう。

去年の2013年は1着1番人気(オルフェーブル)で、2着4番人気、3着2番人気とほぼ本命決着だったが(後方から追い込んで惜しくも4着だったラブイズブーシェは12番人気だった)、その前の2012年は、1着はゴールドシップで1番人気だったものの、2着はオーシャンブルー10番人気、3着ルーラーシップ2番人気だった。
オーシャンブルーは3走前に1600万条件戦を勝ち上がってオープン馬になったばかりで、その後、アルゼンチン共和国杯(5着、1着との差0・8秒)、金鯱賞1着と、競馬界でよくいう“上がり馬”だった。 

2011年もけっこう荒れた。
1着オルフェーブル(1番人気)、2着エイシンフラッシュ(7番人気)、3着トゥザグローリー(9番人気)。
エイシンフラッシュはそれまでパッとしない成績だったが(といってもいずれもGⅠレース)、ダービー馬だ。
トゥザグローリーもずっとGⅠレースに出ていて成績は悪いが、前年の2010年の有馬でも3着に突っ込んでいる。

2010年は、1着ヴィクトワールピサ(2番人気)、2着ブエナビスタ(1番人気)、3着トゥザグローリー(14番人気)
トゥザグローリーは前走で中日新聞杯を勝っていて、これも上がり馬だった。
同馬の戦績をみると、特徴的なのは冬のレースに好成績を残しているということ。1着になった中日新聞杯は12月のレースだし、2月の京都記念、1月の日経新春杯、いずれも1着。

2009年は、1着ドリームジャーニー(2番人気)、2着ブエナビスタ(1番人気)、エアシェィディ(11番人気)。
エアシェイディは8歳馬だったが、前走ジャパンカップ(GⅠ)で0・6秒差の5着だった。中山を得意にしていて、やはり冬に走る馬だった。

2008年、1着ダイワスカーレット(1番人気)、2着アドマイヤモナーク(14番人気)、3着エアシェイディ(10番人気)。
エアシェイディは前記の通り。
アドマイヤモナークも前走、前々走ともにGⅠレースで惨敗だったが、冬走る馬。しかも長距離が得意。中山実績もあった。

こうやってみると1つの傾向がみてとれる。
第1に、2年続けて3着以内にくる馬が多い。2年連続が多いということはコース適性も大きいだろう。
冬に走る馬の好走も目立つ。
また、ときとして格や実績より、そのときに調子のいい馬(上がり馬)が好成績をおさめることもある。
去年4着だったラブイズブーシェもオープン入り3走目で、前走の福島記念は0・1秒差の3着だった。
ほかには、過去10年の年齢別成績をみると勝ち馬10頭はすべて3~5歳馬(特に4歳馬の成績がいい)で、6歳以上は皆無だが、3着以内だと7歳以上の馬が3、5歳を上回る成績を残している。

今年の出走馬でみると──。
2年続けて3着以内というジンクスからいうと、ウィンバリアシオン(去年2着)、ゴールドシップ(去年3着)。
中山実績のある馬はウィンバリアシオン、オーシャンブルーゴールドシップジャスタウェイトゥザワールドフェノーメノ
冬に走る馬というと、今年の冬の重賞の勝利馬は、1月の中山金杯オーシャンブルー、1月の日経新春杯サトノノブレス、2月の小倉大賞典ラストインパクト。(ほかに2月の京都記念2着トーセンラー京都記念0・3秒差の4着ラキシス、1月のオープン若駒S1着トゥザワールド))
GⅠ勝ちはないが前走1着の上がり馬はラストインパクト

上記の馬で当日10番人気以下が予想されるのが、トーセンラー(10番人気)、ラキシス(11番人気)、サトノノブレス(12番人気)、オーシャンブルー(16番人気、人気はいずれも予想で、9番人気はトゥザワールド)。
この中に、3着以内にくる馬はいるだろうか?

ところで肝心の1着は?
川田騎手ファンとしてはエピファネイアを応援したいところだが・・・。
ちなみに遊牧民出身の大相撲力士、逸ノ城は、スポーツ紙のインタビューで馬の写真を見て予想したのは、1にウィンバリアシオン、2にラキシスだった。