台風接近で朝から雨、午前9時05分からの回だったのであまり客がいないかと思ったら、入口にけっこう行列ができている。しかし、並んでいた中高年の多くは同じころに始まる時代劇の『蜩ノ記』のほうに行って、『ジャージー・ボーイズ』へはそれ以下の年代の人々とくっきりと分かれていたのがおもしろかった。客席はけっこう空いてた。
映画館の宣伝文句によれば──。
希望のない町に生まれた彼らには音楽と夢があった。ニュージャージー州の貧しい地区に生まれ、成功から一番遠い場所にいた4人の若者が、自分たちの音楽だけでつかみ取った夢のような栄光の軌跡。そして、そのまばゆいばかりの栄光ゆえに、次々に彼らを襲う、裏切りと挫折、別離、そして家族との軋轢……。
キャスト:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、マイケル・ロメンダ、ビンセント・ピアッツァ、クリストファー・ウォーケン。
希望のない町に生まれた彼らには音楽と夢があった。ニュージャージー州の貧しい地区に生まれ、成功から一番遠い場所にいた4人の若者が、自分たちの音楽だけでつかみ取った夢のような栄光の軌跡。そして、そのまばゆいばかりの栄光ゆえに、次々に彼らを襲う、裏切りと挫折、別離、そして家族との軋轢……。
キャスト:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、マイケル・ロメンダ、ビンセント・ピアッツァ、クリストファー・ウォーケン。
彼らのヒットナバー、1962年10月の「Sherry(シェリー)」に始まり、「Big girls don’t cry(恋はやせがまん)」「Walks like a man(恋のハリキリ・ボーイ)」などの曲が次々と歌われる。
イーストウッド監督の手慣れた演出。ヤクザとの関係など陰湿になりそうな話をカラッと描いている。
クリストファー・ウォーケン演じる地元ギャングのボスがリードボーカルのフランキーの歌にほろっと涙をこぼすシーンなど、見ているこっちもほろっとさせられた。
クリストファー・ウォーケン演じる地元ギャングのボスがリードボーカルのフランキーの歌にほろっと涙をこぼすシーンなど、見ているこっちもほろっとさせられた。
最後のほうの「(Can’t Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」が舞台の上で発表されるシーンがよかった。
最初のバラードのところは少編成のバンドをバックにしっとりと歌っていて、サビに入った途端、一瞬にして幕が消え、ブラスの大楽団が現れて最高潮に達する。
歌舞伎の「浅葱幕」が振り落とされる瞬間の演出とそっくりだった。
最初のバラードのところは少編成のバンドをバックにしっとりと歌っていて、サビに入った途端、一瞬にして幕が消え、ブラスの大楽団が現れて最高潮に達する。
歌舞伎の「浅葱幕」が振り落とされる瞬間の演出とそっくりだった。