水曜日朝の善福寺公園は晴れ。曇り空続きだったが、久々の日差しがまぶしい。
上池では、いつもの定位置ではなく遠くの方にオスのカワセミ。
マルちゃんかな?
上池を半周して下池へ。
オンブバッタがピョーンと飛んだ。
オスはしっかりメスの背中に乗っている。
メスに比べてこれだけ小さければ飛ぶのもラクだろう。
アオサギが飛んできて、杭にとまろうとしている。
鷺は舞い降りた(ジャック・ヒギンズの小説「鷲は舞い降りた」のもじりです。念のため)。
アキアカネが葉っぱの上で休憩中。
シジミチョウのオスも翅を広げて日光浴?
アケビの実がなっていた。
熟すと縦に割れて甘い果肉があらわれる。それで「開け実(あけみ)」→「アケビ」というわけか。
再び上池に戻ると、ルリタテハが翅を広げて瑠璃色の帯を見せてくれた。
やっぱり日差しがうれしいのかな?
翅の縁がデコボコしているのは千切れたわけではなく、閉じると樹皮や枯れ葉に擬態するため。
カリガネソウにクマンバチがやってきていた。
花の形が雁が飛ぶ姿に似ているというのでカリガネソウ。
花はとても軽くて、風が吹くと上下にユラユラ揺れるが、実はそれがこの花が編み出した子孫繁栄の戦略。
ハナバチなどが訪れて蜜を吸おうと花びらにとまると、虫の重みで花は垂れ下がり、するとカーブしている雄しべと雌しべの先が垂れ下がって虫の頭や背中に花粉と柱頭がついて、花粉をつけるとともに受粉する仕掛けになっている。
したがって重いクマンバチなどがとまるたびに花はグーンと下に垂れ下がり、自動的に雄しべ雌しべも虫の背中につくことになる。

背中に花粉をいっぱいつけたクマンバチ。
ところがそこへ“蜜泥棒”がやってきた。
“蜜泥棒”はハチに擬態したガ、ホシホウジャク。
ホシホウジャクは空中でホバリングしながらストローのような口吻を伸ばし、花に差し込んで、花粉まみれになることなく蜜だけを吸う。
花粉媒介の手助けなんかしてくれず、蜜だけを吸っていくので“蜜泥棒”というわけだ。
けさも素早く蜜を吸って去っていった。
