水曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうの夜は、西の空の彗星も、東の空の十三夜も曇って見えなかったが、きょうも曇り空が続くようだ。
今、公園内ではあちこちでカリガネソウの花が咲いている。
蜜をねらってホシホウジャクがやってきていた。
ホシホウジャクはハチに擬態したガ。
長い口吻を伸ばしてホバリングしながら蜜を吸っている。
上池では、自分の縄張りにマルちゃんらしいオスのカワセミ。
キチョウが葉っぱの裏で休憩中か。
とても小さなバッタを発見。
まさか今ごろの時期に子どものバッタがいるわけないから、オンブバッタのオスのほうだろうか。
交尾が済んで産卵の時期になって、「もう、あんたなんか用がないわよ」とメスに振り落とされたのかな?
サンショウの木で、スズメバチが幼虫をつかまえて食べている。
サンショウを食草にしているアゲハの幼虫が食べられちゃっているのだろうか。
かわいそー。
上池を半周したあと下池を1周してふたたび上池へ。
まだ幼さが残るメスのカワセミが葉っぱの陰でジッとしている。
そういえば最近、上池で暮しているオスのマルちゃん、メスのヤエちゃん、それにこの2羽の子どものシーナちゃんのほかに、シーナちゃんよりもっと若いメスのカワセミが上池にやってきて、縄張りをめぐって4羽がやり合っているらしいから、その新参者の若いメスだろうか?
さらに池をめぐっていると、マルちゃんらしいオスのカワセミ。
鳴き声をあげていたが、新参者に警告してるのかな?
葉っぱの裏からコヨリ状になった細い紐のようなものが伸びて、その先に卵が固まりになっている。
何の卵だろうと帰って調べたら、フタモンクサカゲロウの卵塊のようだ。
フタモンクサカゲロウは卵柄を数本束ねるという独特の卵塊を形成する特徴があるのだという。
クサカゲロウは体長が1~3㎝程度で、細長い緑色の体と透明の翅があり、名前の由来は、触ると臭いを発するから「臭蜻蛉」、草色をしているので「草蜻蛉」ともいわれる。ただし、臭いを発するのは数十種類のうち数種類しかいないことがわかっていて、草色のほうが正解かもしれない。
特徴的なのは卵のつくられ方で、長い柄の先に卵が産みつけられる。普通は葉っぱの裏などから伸びる細い柄に1個の卵が産みつけられて、それが何本も伸びて、仏教で3000年に1度如来が来るとともに咲くといわれる伝説の花、優曇華になぞらえて「うどんげ」とも呼ばれる。
けさ見た「うどんげ」のように、コヨリの先にいくつもの卵が固まりになっているものもあるのだろう。
柄の先に卵を産みつけるのは、卵を食べる捕食者に対し防御手段として機能していることがわかっているという。
卵から孵った幼虫は肉食で、アブラムシなどを食べるので“自然の農薬”とも呼ばれる。
食べた虫のカスやゴミなどを背中にたくさん乗せて歩く姿がとてもユーモラスだ。